小学校に入学し、視力検査をしてみたら裸眼視力が1.0未満と診断される子どもの数は、年々増えています。わが子の視力が低下したとき、まず考えなければならなくなるのが「眼鏡をどうするか」ということ。

 視力が低下した状態で何もせずに生活し続けると、学校の授業で黒板の文字が見えにくいなど学習面に影響が出るため、その子に合った眼鏡を選びたいところ。どこで、どんな眼鏡を、どのように選べばいいのか。子どもを対象にした眼鏡専門店で、初めての眼鏡選びで大切にしたいポイントを聞きました。

【年齢別特集 小学校低学年ママ・パパ向け】
(1) 低学年の自由研究 テーマ選びのコツ10
(2) 低学年の自由研究テーマ10選 調査系&実験系
(3) 子どもの視力が低下! ファースト眼鏡の選び方 ←今回はココ
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子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学校低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

増える低学年の裸眼視力の低下! 学校の健診で発覚したらまず眼科受診

「こどもメガネ アンファン」は、眼がね専門店「オグラ眼鏡店」の子ども用眼鏡のコーナーを独立し、1991年に1号店をオープン。写真は玉川髙島屋本館5F「アンファン 玉川髙島屋店」
「こどもメガネ アンファン」は、眼がね専門店「オグラ眼鏡店」の子ども用眼鏡のコーナーを独立し、1991年に1号店をオープン。写真は玉川髙島屋本館5F「アンファン 玉川髙島屋店」

 子どもの目は生まれたときから成人のように機能しているわけではなく、成長とともに発達していき、学術的には8、9歳くらいまでにほぼ完成するといわれています。近年はこの時期に早くも裸眼視力が低下する子どもが増えてきています。

 2017年度の「学校保健統計調査」によれば、裸眼視力1.0未満の子どもは7歳で24.11%(前年度22.38%)、8歳で29.64%(前年度28.21%)、9歳で35.05%(34.54%)と年齢とともに増えており、いずれも前年度より増加傾向にあります。

 いざ、学校の健診で視力の低下が分かったら、すぐに眼がね店に足を運ぶのではなく、まずは眼科を受診し、精密に検査を行うことです。学校の視力検査は眼科で行われるものとは異なるうえに、子ども自身も緊張してうまく答えられないことも。眼科で測りなおしたら裸眼視力が1.0を超えているということも十分にあり得ます。

 そのうえで、視力の低下が認められ、眼がねの処方箋が出されたら、実際に眼がねを作ることになるわけです。

 「こどもメガネ アンファン」のディレクターの岡田心平さんは、「眼科で出された眼がねの処方箋を、薬の処方箋同様に扱い、正しい用法(フィッティング)、用量(度数)を守るお手伝いをするのが眼がね店である私たちの仕事です」と言います。

<次のページからの内容>

・フレームは顔幅や鼻の高さに合っている?
・眼がねのレンズ選びのポイント
・運動時は度入りスポーツゴーグルも検討
・良い眼がね店選びにつながる「メンテナンス」とは
・出来上がったら家族総出で眼がね姿を褒める