コロナ下で迎える2度目の夏休み。さまざまな制限の中で日常生活を送る子どもたちを憂い、夏休みの間に自然と触れ合う機会をつくってあげたいと考える家庭は多いでしょう。野外の実験教室「早稲田こどもフィールドサイエンス教室」を監修し、全国各地で出前授業を行う露木和男さんに、低学年向けの自由研究にもつながるヒントを教えてもらいました。

【年齢別記事 小学校低学年のママ・パパ向け】
(1) センス・オブ・ワンダーは学びの土台 育むコツは ←今回はココ
(2) 低学年の読書感想文 親次第で作文好きにも嫌いにも
(3) 読書感想文コツ 低学年でも一人で書き上げ自信に!
(4) 低学年のお泊まり体験、経験値を上げ成長する機会に
(5) 人前での発言が苦手な子どうサポート? 3つのステップ

 露木さんは、24年間にわたって筑波大学付属小学校に勤務した後、2019年まで早稲田大学教授として教職をめざす大学生に理科の面白さや自然の奥深さを伝えてきました。フィールドワークを通じて自然に親しみ、センス・オブ・ワンダー(The Sense of Wonder:人知を超えた神秘や不思議に驚く感性)を磨くことが、子どもの将来にもたらす影響は大きいと話します。

 「センス・オブ・ワンダーを発揮する子どもは、面白いから学び、感動するから夢中になって、世界を知り、自分や他者を知っていきます。自然に触れることには、ただ知識を詰め込むだけではない、本当の学びがあると私は思っています」(露木さん)

 では、センス・オブ・ワンダーを引き出すために、親はどのように子どもを導いていけばいいのでしょうか。低学年向けの自由研究にもつながるヒントを、露木さんに教えてもらいます。

「何気なく見ていたもの」から「見えてくるもの」が重要

 大学で教鞭(きょうべん)を取っていたころ、露木さんは毎週必ず大学の近くの大隈庭園に足を運び、学生たちとともにフィールドワークを行っていたといいます。

 「同じ場所で継続的に木や草花、キノコなどを見ていると、それらが少しずつ変化していることに気付きます。今まで何気なく見ていたものから、『見えてくる』ものがあるわけですね」

 自然の変化に心を動かされた学生たちは、それまで一くくりにしていた「木」や「雑草」の名前を一つひとつ調べたり、草木の中に生きる鳥や虫に興味を持ったりし始めます。雑草だと思っていたものに名前があり、よく見るととても美しいこと。虫の動き方に規則性があること。朝露をはじく葉とはじかない葉があること……。

 自然を深く知ることで愛しさが増し、もっと知りたいと思うようになる「センス・オブ・ワンダー」は、身近な公園でも磨くことができるといいます。

 「まずは、近くの公園に行ってみましょう。そして、おや?と思える何かを見つけること。それがスタートです

次ページから読める内容

  • 子どもの「おや?」を伸ばすコツ
  • 低学年のポイントは「見る」+「アクション」

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