小学校低学年ともなると、保育園の頃とは違い、遊び方もダイナミックになってきます。そうなると起こりがちなのが、わが子が友達に「ケガをさせられた」「ケガをさせた」というトラブル。そんなときにどうすればいいのでしょうか。公立小学校 に22年間勤務して児童と関わってきた経験を持つ、帝京平成大学人文社会学部児童学科講師の鈴木邦明さんに聞きました。

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ケガを「させられた」「させた」は表裏一体

 学校での休み時間や放課後など、わが子が友達に「ケガをさせられた」「ケガをさせてしまった」というトラブルが起き、ドキッとしたことはないでしょうか。

 学校から連絡があれば詳しい状況が分かるものの、子どもの話だけでは要領を得ず、どういう経緯だったのか、ケガの治療費などはどうするのか、相手の親との話し合いは──などと、対応に頭を悩ませた人もいるかもしれません。

 公立小学校 に22年間勤務し、児童と関わってきた帝京平成大学人文社会学部児童学科講師の鈴木邦明さんは、「わが子が『ケガをさせられた』『ケガをさせた』は表裏一体の問題です」と言います。

 「トラブルが起きたときに『わが子が傷つけられた』と怒りにまかせて突発的な行動をしたり、『まさか、うちの子が』と動揺してきちんと謝罪しなかったりすることのないよう、どちらの立場にもなり得るということを意識しておきましょう。どう対応すべきか、順序とポイントを知っておくと、いざという時に役立ちます」

 また、同じトラブルが繰り返されないように、「あの子は乱暴だから、もう遊んじゃダメ」などとわが子に言いたくなるかもしれませんが、ここにも注意点があるようです。それでは早速、詳しく見ていきましょう。

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