長期にわたった休校。オンラインゲームやSNSに夢中になるあまりネット・ゲーム依存度が高まり、子どもの生活や健康に支障を来すことを懸念している人は多いかもしれません。ネットやゲームの長時間利用や依存を防ぐための予防策を専門家に聞きました。

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 今や子どもたちの生活にも欠かせないインターネット。もはやネットは「あると便利」ではなく「なくては不便」な存在ですが、身近になり過ぎたために弊害も生まれています。世界保健機関(WHO) は2019年、日常生活よりゲームを優先する状態などが1年以上続く「ゲーム障害(ゲーミング ディスオーダー)」を正式に疾病として認定しました。日本では香川県が今年4月に「香川県ネット・ゲーム依存症対策条例」を施行したことが話題に。コンピュータゲームの利用時間を平日60分、休日90分に制限、スマートフォン利用を中学生以下は21時まで、高校生は22時までとしています。

 「ネット・ゲーム依存専門外来」を18年5月に開設した神戸大学医学部付属病院診療科長で教授の曽良一郎さんは、子どものオンラインゲームを含むネット利用の現状について、「平成30年度に兵庫県青少年本部が実施した4400人の小中高生を対象にした調査で9割の小学生が毎日ネットを利用していることが分かりました。16年からは年々依存傾向が高まっています」と話します。

 どのような状態が「依存」とされるのでしょうか。WHOが疾病認定した診断基準によると、下記のような症状が12カ月以上続くと「ゲーム障害」と診断されるとしています。

「ゲーム障害」の診断基準

【1】ゲームをする時間などを自分でコントロールできない。いつまでもゲームをしてしまう。
【2】ゲーム以外の出来事や関心事の優先度が低くなる。
【3】日常生活に支障を来してでもゲームを優先させる。例えば、不登校や成績低下、仕事に行けなくなる、といったことが起きる。

 生活に支障を来すほどのゲーム障害を引き起こすのは、脳に起きるある変化だと曽良さんは言います。ネット・ゲーム依存について親が知っておくべきこと、予防のための方法を、詳しく聞いていきます。

次ページから読める内容

  • 脳の神経回路が変化し、容易には元に戻らなくなる
  • 男の子はゲーム依存、女の子はSNS依存になりやすい傾向
  • つらさから逃避するために依存になるケースも
  • ゲームやネットよりも楽しいことがあれば依存になりにくい

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