共働き家庭の子どもにとって大事な生活の場のひとつである学童保育。けれども子どもたちはいつも「学童へ行きたい」日ばかりとは限りません。わが子が「行きたくない」と言ったとき、親はどのように対応すればいいのでしょう。民間学童「CFAKids」の中山勇魚さんに、学童の役割や、「行きたくない」への対応、親ができることなどについてお話を聞きました。

【年齢別特集 小学校低学年のママ・パパ向け】
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 まだ新生活に慣れない新1年生の間は、学校が終わったら一刻も早く家に帰りたいと思う子がいるかもしれません。また、2~3年生になると「仲良しの友達が来なくなった」などさまざまな理由から、学童に行きたがらないこともあるでしょう。「行きたくないと言うのなら、無理やり行かせるよりも、家で留守番をさせた方がいいのかな?」と頭をよぎることもあるかもしれません。親はこんなときどう判断し、どのような対応をすればよいのでしょうか。

 東京・足立区と墨田区で9校の民間学童「CFAKids」を運営しているNPO法人Chance For All(以下CFA)代表理事の中山勇魚さんは次のように話します。

 「まず、知っておいていただきたいのが学童の役割です。放課後をどのように過ごすかは、子どもの育ちにとって重要なことです。学童は、その長い放課後の時間、就労している親に代わって、ただ子どもを預かるだけの場所ではありません。家庭が学童の役割をどのように捉えているかによって、子どもの『行きたくない』への対応や、学童との関係は大きく変わってきます」

 「学童はさまざまな要素が凝縮した、子どもにとっての学びの場です。学童で過ごす放課後は子どもが人間として大きく成長することができる、価値ある時間だということを知ってほしいです」と中山さんは言います。