「STEAM教育」は問題解決力や想像力を育み、今の子どもたちが20年後にも活躍できるように導く教育として、この数年、注目されています。中でも「A」が示すアートは、IQなどでは測れない非認知能力を身に付ける目的からも重視する人が増えています。そこで早稲田大学教育・総合科学学術院教授の大泉義一さんに、親子でできる「アート体験」について聞きました。新型コロナウィルスの影響で外出ができない日々が続く中、自宅で過ごす時間に取り組む内容としてもお薦めです。ぜひ実践してみてください。

AI時代だからこそ想像力や感性が重要に

 変化が激しい今の世の中を生き抜く力となる「STEAM教育(Science、Technology、Engineering、Art、Mathematics)」に注目が集まっています。中でもAI(人工知能)時代においては想像力や感性の重要性が増すという指摘は多く、リベラルアーツとしてのアート教育を、幼児期から取り入れていこうという動きが出てきています。

 「アート教育」というと、「美術館に連れて行く」といったことを思い浮かべがちですが、実は「アート教育」は芸術作品を見ることだけではありません。また、親世代は「子どもにアートは、まだ理解できないのでは?」などと自分でハードルを上げてしまう人も少なくありませんが、早稲田大学教育・総合科学学術院教授の大泉義一さんは、「アートにおいては大人も子どもも平等です。実はアート教育は難しいものではありません」と話します。

 単に芸術作品を見たり、作ったりすることに特化することでもないそうです。

 「例えば子どもが街に飾られているパブリックアートを見て、『どうしてあんなところにあるんだろうね?』と疑問を持ったら、『どうしてだろうね。どう思う?』などと、子どもが興味を持った瞬間を逃さず、次につなげていくことが大切なのです」と大泉さん。

 次ページからは親子でできるアート教育の方法を3つ、大泉さんに紹介してもらいます。

次ページから読める内容

  • 作品の講評はせず「どうしてこうしたのか」を聞く
  • 作品をよく見るということが大事
  • 美術館の子ども向けのアート教育プログラムを活用
  • アートに対してどのような『問い』を持てるかが大切

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