弱視の場合、眼鏡の常用が必須ですが、眼鏡を嫌がる子も少なくありません。どうすれば嫌がる子に眼鏡を着用させることができるのでしょう。遠視性の弱視で眼鏡をかけ始めて以来、そのかわいらしい姿が話題を呼び、雑誌やテレビ、CMなどで活躍する8歳の双子のキッズモデル、りんか&あんなちゃんの母、matsukoさんに話を聞きました。

【年齢別特集 小学校低学年のママ・パパ向け】
(1) 子ども眼鏡 弱視には必須、近視では慎重に
(2) りんか&あんなの母 子が自信持つ矯正用眼鏡の工夫 ←今回はココ
(3) コロナ休校の新1年生「勉強楽しみ」の気持ち大切に
(4) 新小1 コロナ休校中は時間割作り「学校ごっこ」を

必要なのは眼鏡を肯定しながら寄り添う努力

 「この眼鏡をかけてね」といくら伝えても、子どもが嫌がる。もしくはどうも学校でこっそり外してしまっているみたいという場合、親はどうしたらいいのでしょうか。

 特に前回の記事にもある通り、弱視の子の場合、眼鏡でしっかり視力矯正することが治療の基本。一般的に9歳前後といわれる治療リミットまで、眼鏡を常用し、矯正視力で1.0が見えるよう、脳の視覚中枢を刺激する必要があります。

 「単に『眼鏡をかけなさい』と言うのではなく、親がおそろいの眼鏡を着用するなど、眼鏡を肯定しながら寄り添う努力が必要です」と話すのは、双子のキッズモデル、りんか&あんなちゃんの母親であるmatsukoさん。

 3歳で弱視と診断されたりんか&あんなちゃんは、眼鏡をファッションの一部としてかわいく取り入れ、子ども眼鏡のイメージを大きく変えている存在。そんなりんか&あんなちゃんの眼鏡スタイルを世に広めているmatsukoさんは、「眼鏡でも『かわいい』と自信を持つことができれば、かけてくれます。親がすべきはそのための工夫です」と話します。

 次のページからmatsukoさんが実際に行い、効果を実感しているポイントについて詳しく解説してもらいます。