「PTAなんてやっている暇はない」「いかにしてPTAをやり過ごすか」と考える人がいる一方、いざ役員や委員会などを経験した保護者からは、「もっと早くにやっておけばよかった」「そんなに悪いものでもない」という意見も少なからずあります。

実は、PTAには積極的に関わることで、やってみる前には想像していなかった、さまざまな「メリット」があります。同じ時間を過ごすのであれば、できればやりがいを持って取り組みたいもの。子どもの半径1メートル以内で行われるPTA活動だけに、どんな姿勢で親が取り組んでいるかを、子どもはしっかり見ているからです。

今回は、実際にPTAを経験して「視野が広がった」と語る二人のPTA会長経験者と、特定非営利活動法人スクール・アドバイス・ネットワーク理事長として、学校教育と地域の連携によるキャリア教育を推進する生重幸恵さんにお話を聞きました。

【年齢別特集 小学校低学年のママ・パパ向け】
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(2) 花粉症から子どもを守る 発症前の予防ノウハウ
(3) 無駄な会議よさようなら! 仕事と両立できるPTA改革 
(4) PTAは無駄? 親の逃げ腰を子どもは見ている←今回はココ

子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学校低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

PTAへの参加は、親にもメリットがある

 共働き家庭にサポーティブだった保育園とは打って変わって、小学校では、子どもを含めた学校を親がサポートしていく場面もたびたびでてきます。PTA活動に代表されるように、広報活動から行事の手伝いまで、その内容は多岐にわたります。

 共働き家庭のPTA参加においては賛否が分かれるところですが、現役のPTA会長としてPTA改革を成功させた岡村和俊さんは、PTAへの参加は、親にも多分にメリットがあると語ります。

 「PTAに参加することには二つのメリットがあります。一つは、普段はなかなか見ることのできない学校における子どもの姿が見られること。もう一つは、保護者同士の横のつながりができることです」

 例えば、専業主婦家庭であれば、放課後に子どもが友達を家に連れて来る機会もあり、何かと、交友関係を把握できますが、共働き家庭では、平日は仕事なので、なかなか子どもの学校生活を知る機会がありません。

 学童からの帰り道、「学校どうだった?」と親が聞いても、友達の名前や教師の名前をあまりにも知らなければ、話している子どもも物足りなさを感じてしまいます。PTA活動を通して親が学校に行く機会が増えると、担任との交流も増え、学校生活におけるわが子の様子やクラスメートなども把握しやすくなるのは、親にとっても大きなメリットだと考えられます。

 また、小学校には、運動会や学芸会などのビッグイベント以外にも、さまざまな行事があります。限られた有給を消化して参加するには、「どれが外せない行事か?」などを、ある程度見極めておく必要も。そんな時にありがたいのが、PTAを通してできるあらゆる学年のママやパパとの「横のつながり」。小学校に入ったからといって、子育ての悩みが消えるわけではありません。ママ・パパネットワークに救われる部分は、意外と多いのではないでしょうか。

 特定非営利活動法人スクール・アドバイス・ネットワーク理事長として、学校教育と地域の連携によるキャリア教育を推進する生重幸恵さんは、そもそも、「PTA参加に、親が逃げ腰であるのはおかしい」と指摘します。

 「2013年より文科省によって進められているインクルーシブ教育には、『すべての子どものための教育』という意味があります。もともと、障害者差別解消法の施行に伴い、障害のある子とない子が共に学ぶことを目指して始まったものですが、子どもがそうした教育を受けている一方で、親が、『自分たちや自分たちの子どもだけよければいい』という考えでは、子どもに示しがつきません。他人の子も含めて、みんなで支え合うという気持ちが大切です」

 次のページからは、親がPTAに参加することで得られる、具体的なメリットをご紹介します。

<次のページからの内容>

● PTAによって「仕事で出会う人」以外の価値観を知った
● 親の仕事以上にPTAに関わる姿を子どもはよく見ている
● PTAは子どものためにあることを、しつこく啓蒙し続ける
● 新たな防犯対策、企業の教育プログラムもPTAならできる

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