進級・進学の春。子どもたちは新しい生活への期待に胸を膨らませています。親としては子どもたちのこの期待感をうまく次年度につなげていき、よいスタートを切りたいと思うもの。春休みはどのような準備をすることが効果的なのでしょうか? 白梅学園大学子ども学部子ども学科教授の増田修治さんに話を聞きました。

【年齢別記事 小学校低学年のママ・パパ向け】
(1) 授業中のおしゃべりや立ち歩きが1~2年生に増加
(2) 新学期までに仕込みたい新1~3年の「学びの基礎」 ←今回はココ
(3) 低学年「先生嫌い」「学校行きたくない」にはどう対応?

春休みにアンテナを伸ばして

 「新入学を控えた年長児や進学によって1学年大きくなる子どもたちは、4月からの生活へのまぶしいほどの期待であふれていますよね。子どもたちもこの時期は『変わらなきゃ』『頑張らなきゃ』という気持ちがあるので、新生活への備えがしやすい時期です」。こう話すのは元小学校教師の増田修治さんです。

 「特に新1年生には『学校が楽しくて素晴らしい場所だ』ということをぜひ伝えてください。これまで保育園時代になかなかあいさつができなかった、片付けができなかったというような子も、よい生活習慣を取り入れやすい時期です」

 また教科学習に関しても、学年ごとに春休みの間に準備をしておくとよい科目があると増田さん。

 「要となる教科は学年ごとに異なり、1年生は国語、2年生は算数、3年生は理科・社会です。春休みの間に、各教科に向けて準備ができるといいですね」

 増田さんによると、どの学年も取り組むべき準備は「先取り」ではなく「アンテナを伸ばすこと」だそう。ここからは学年ごとに、新学期に向けて取り組むべきことについて詳しく聞いていきます。

春休み、新学期に向けた準備のポイント

・新1年生は国語:言語能力を高める2種類のカード遊び
・新2年生は算数:おやつタイムに子どもに経験させたいお手伝いとは? 1年次の復習にはうちわを使って
・新3年生は理科と社会:身近な観察を楽しもう。マンホールカード集めもおすすめ!