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灘・京大出身落語家が語る低学年からの古典のすすめ

「子どもだけ寄席」主催の桂福丸さんが解説。低学年から古典文学に触れる習慣で子どもに身に付く力とは


今、小学校の国語の教科書にも古典文学が載っていることをご存じでしょうか。高学年の教科書では「竹取物語」や「平家物語」といった古典文学の一部や、落語作品が教材として登場します。

「古典文学は低学年のうちから触れておくと、人間理解に役立ちます」と話すのは、灘中・高、京大出身の落語家で、観客が小学生限定の落語寄席「子どもだけ寄席」を主催する桂福丸さん。幼稚園の年長と小学3年生の2児の父でもある桂さんに、低学年からそうした古典文学に触れるメリットについて聞きました。

【年齢別記事 小学校低学年のママ・パパ向け】
(1) 子を好奇心旺盛に まず親が「問いと仮説」を持とう
(2) 低学年の「背景やつながり考える俯瞰力」絵本で育む
(3) 灘・京大出身落語家が語る低学年からの古典のすすめ ←今回はココ
(4) タブレット教材 自動丸付けや予定調整で子が自走できる

「人間」をテーマにした古典文学は学びの宝庫

 桂さん自身は子どもの頃、自宅近くにあった児童書専門の名店「ひつじ書房」(神戸市東灘区・2017年に閉店)や図書館で、古典文学への興味関心を育ててきたと言います。

 「最初は古典文学に限らず、『きかんしゃ やえもん』(岩波書店)などの絵本も好きで、やえもんが『しゃっ しゃっ しゃくだ しゃくだ しゃくだ……』と怒りながら走るところで擬態語の面白さに目覚めました。その後、一休さんや吉四六さんなどのシリーズを読んで昔話の世界観が好きになり、昔の人々が生き生きと描かれた落語に夢中に。図書館で借りた『子ども寄席』を自分で音読してはカセットテープに吹き込んでいました。特に『松竹梅』という噺(はなし)がお気に入りでした。

 『百人一首』に描かれた短歌や、軍記物の『平家物語』といった古典文学は、子どもの頃には完全には理解できなかったものの、中・高校生になってから作者やその時代の歴史、古文の文法や登場人物の背景を知った上で読むと、改めて面白いと思うようになりました。小学校低学年はその世界観を感じておくのによい時期だと考えます」

 成長してから初めて古典文学に触れるのと、「小さいときに読んだ(見た)ことがあり、世界観を感じたことがある」状態で触れるのとでは、子どもの興味関心や理解度に大きな差が表れるから、というのがその理由だそう。

 「先日、自分の小学3年生の息子と武蔵坊弁慶の話になり、『弁慶は武者狩りをして1000本の刀を集めていた。残り1本というところで義経に負け、刀を集められなかった、という逸話があるんだよ』と教えたら、面白がっていました。こうした予備知識があると、後に『平家物語』や『義経記』を読むときにも役立つでしょう」

 自らも低学年の頃から古典文学に触れ、現在は観客が小学生限定の「子どもだけ寄席」を公演している桂さんですが、「古典文学、特にその中でも落語は子どもにたくさんの成長をもたらす」と実感しているそうです。

●子どもが古典文学に触れることで、どのような力が身に付く?

■古典文学を子が自分で音読したり、親が読み聞かせをしたりする
→語彙力や読解力が向上する

■絵本などで古典文学の世界に触れる
→知的好奇心が育まれる

■(落語の)舞台を見る
→想像力が豊かになり、コミュニケーション能力も上がる。集中力も身に付く
「古典文学や落語の脚本の多くは『人間』をテーマにして書かれているため、いつの時代に読んだり、見たりしても古びず、子どもに多くの学びを与えてくれます」(桂福丸さん)
「古典文学や落語の脚本の多くは『人間』をテーマにして書かれているため、いつの時代に読んだり、見たりしても古びず、子どもに多くの学びを与えてくれます」(桂福丸さん)

次ページから読める内容

  • 絵本の読み聞かせの延長で取り入れてみる
  • 親子で楽しめる、おすすめ落語作品

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