経済、地理、政治、歴史に環境問題……。「社会」は私たちの生活に密着しており、テーマは多岐にわたります。社会の最前線で活躍しているDUAL世代のママやパパの中には、低学年のうちからわが子に、社会について学ばせたいと考える人も多いのではないでしょうか。では、この分野で子どもの関心を高めるために何ができるのでしょうか。筑波大学付属小学校教諭の由井薗健さんに聞きました。前後編の前編は、経済と地理の分野についてのアドバイスです。

【年齢別記事 小学校低学年のママ・パパ向け】
(1) 走るのが遅い、疲れやすいは「土踏まず」が原因かも
(2) 低学年の経済への関心 チラシや買い物を通して養う←今回はココ
(3) 低学年の政治・環境問題への関心 図書館と絵本で養う

 経済と一言で言っても自分たちが住む町の商店街のお店のことから国の財政に至るまで範囲は広く、分野も多岐にわたります。筑波大学附属小学校教諭の由井薗健さんは「低学年の子どもに経済に関して興味を持ってもらうためには、テーマの設定が大切です。親が国の財政問題についていくら丁寧に説明しても、この年代の子どもの関心を引くのは難しいでしょう。下手に学びを無理強いすると、子どもが拒否反応を示してしまうかもしれません」

 一方、低学年の時期に経済や地理に関して、子どもが興味を持ち、自分から学ぶ姿勢を持てるようになることが、高学年や中学校の学びの基礎を作ると言います。

 「経済というテーマは多様なだけでなく、子どもの実生活と密接しています。そういう意味で、いつでもどこでも自分の頭を使って、考える機会はあるのです。ですので、経済に興味を持ち、主体的に学ぶようになることは、子どもの学びの姿勢やこれからの学習に意味を持つと言えます」

 経済を理解しておくことは、中学受験をする場合でも生きてくるはずです。ある有名私立中学の今年の入学試験では、「スーパーやコンビニでカット野菜が増えてきた理由」が出題されました。普段からスーパーの店頭に足を運び、流通や経済について関心を持っていた子にとっては答えやすかったのではないでしょか。

 次ページ以降で、子どもが経済や地理に関心を持つために、親にできる工夫を紹介します。

写真はイメージです
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次ページから読める内容

  • スーパーのチラシは学びの宝庫
  • スーパーの陳列棚で学べることは
  • 食材の産地で地理への関心を

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