お菓子ばかり食べて、ご飯をしっかり食べてくれない。お菓子を取り上げると泣いてしまう…。こうした子どもの「お菓子問題」に悩んでいる親は少なくないでしょう。食育に力を入れるさくらしんまち保育園(東京都世田谷区)の施設長・小嶋泰輔さんに、親の対処法を聞きました。

【年齢別記事 保育園のママ・パパ向け】
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 子どもは保育園から帰宅し、少し疲れて小腹がすいた時間などにお菓子を食べたがることも。「夕飯が食べられなくなるから本当はお菓子を与えたくないけど、泣くから仕方なくあげてしまっている」という共働き親は少なくないでしょう。

 食育に力を入れ、「園児が給食を残さない保育園」と言われるさくらしんまち保育園の施設長の小嶋泰輔さんは、「子どもがお菓子をまったく食べないようにするのは難しい。それほど、子どもにとって、お菓子は魅力的なものです」と言います。

 「ただ、ちょっとした工夫で子どもが食べるお菓子の量は減らすことができますし、与える時間も調整できます。うまくいけば、お菓子は親子のコミュニケーションの潤滑油になります。子どもが適切な量のお菓子を適切な時間に食べるようにシフトしていければいいのです

 次ページ以降で、子どもの「お菓子問題」を解決するための具体的な3つのステップを紹介します。