スマホやクラウドに大量に保存している子どもの写真データ。そのうちお気に入りの写真を選んでアルバムを作りたいと思っていても、仕事や育児に追われる忙しい毎日の中、時間ばかりたってしまっていませんか? 忙しい人でもできるアルバムの作り方について、写真の管理に詳しい西塔カオルさんに話を聞きました。

【年齢別記事 保育園のママ・パパ向け】
(1) 増え続ける子どもの写真 要点押さえ撮影&上手に管理
(2) 「共有」の喜び味わうアルバム 楽しく手軽に作るには ←今回はココ
(3) おねしょ、嘔吐、泥、鼻血 突然の洗濯物どうする?
(4) 秋こそダニ対策を 室内環境、布団…どうする?
(5) コロナ下で国立小入試に変化 抽選や出願方法にも影響が
(6) 就学後に大切な見る力・聞く力 家庭で育てる方法

写真をスマホから外に出そう

 両親に抱かれ、若かった祖母と遊ぶ写真。自分の幼い頃のアルバムをめくるたびに心が温まるのを感じると同時に、「自分も子どもにアルバムを作ってあげたい」と思うこともあるでしょう。けれど、忙しい毎日でアルバム作りに着手できずにいるうちにも、どんどん写真データが増えていき、もはやどこから手をつければよいか分からないという人は多いのではないでしょうか。

 「まず知ってもらいたいのは、写真は自分だけのものではないということです。撮影したのは自分で、データが自分のスマホの中にあっても、その写真は写っている子どものものでもあり、家族のものでもあるのです」。そう話すのは、現在中学2年生の双子を育て、「写真活用専門家」として活動する西塔カオルさん。

 「スマホで写真を撮っても、スマホには電話などの連絡機能があり、人によっては大事な仕事の情報なども入っているため、あまり子どもにいじってほしくないと考える人も多いでしょう。そのため、スマホで撮った写真は持ち主以外の目に触れにくく、被写体である子どもたち自身が写真を目にする機会はそう多くありません。

 本来写真は家族で見返し、楽しかった思い出を共有することに良さがあります。子ども自身、楽しかった思い出を繰り返して見ることで、幸せな気持ちに浸ったり、親から愛されていることを感じたりできます。だからこそ、子どもにたくさん写真を見せる機会を作ってほしいのです」

 そのためには、親がスマホから写真を取り出す努力が必要だと西塔さんは言います。

 「写真をアルバムにまとめて、いつでも誰でも閲覧できる状態にしておくことは価値があります。写真を貼り付けるなどといった従来のアルバム作りをイメージすると大変ですが、簡単に作れるアルバムもあり、忙しい共働き世帯が実践できる方法を紹介します」

 忙しくても楽しくできるアルバム作りについて、西塔さんに聞いていきます。