「小1の壁」が問題視される中、「これまで通りに仕事を続けたい」という親の気持ちと、子どもの将来につながる「学びの時間」を両立する選択肢として、民間学童保育が注目されています。民間学童保育の傾向と、申し込み時に押さえておきたいポイントなどを紹介します。

【年齢別特集 保育園のママ・パパ向け】
(1) 親子関係を短時間で深くする「手遊び歌」の魅力
(2) 子どもがうとうと満足して眠る「就寝前の手遊び」
(3) 幼児教育・保育無償化スタート 保活への影響は?
(4) あり?なし? 共働き家庭の幼稚園という選択
(5) 学童どうする? 来春の入学準備は秋から本腰を
(6) 教育系?保育系? 今すぐ知りたい民間学童11選 ←今回はココ

学童保育で過ごす時間は、小学校にいる時間よりも長い!

 ちょっと意外かもしれませんが、2016年に全国学童保育連絡協議会が発表した調査(対象:全国1714市町村)によると、子どもが小学校で過ごす時間は、年間約1218時間。これに対し学童保育で過ごす時間は、年間約1633時間に上ることが分かりました。

 学校よりも長い「子どもの放課後」をどのように過ごすかの選択肢として注目されているのが、民間学童保育です。習い事に通わせる場合は送迎の方法なども考えなければいけませんが、民間学童保育であれば、通う小学校へのお迎えサービスがあるところも多く、習い事要素を兼ねたプログラムも豊富です。

 民間学童保育のコンサルティングなどを行うNPO法人sopa.jpの小田るいさんは、こう語ります。

 「ここ5年くらいで、民間学童保育の数はかなり増えています。とりわけ、東京都の港区、江東区、文京区や世田谷区などには、同じエリア内で複数の民間学童保育ができています。まだまだ地域差はありますが、これまで一択だった学童選びに、選択肢が生まれつつあります」

 そんな中、興味を持った親が最初にやるべきこととはどんなことでしょうか? 小田さんは次のように解説します。