前回の縄跳びに引き続き、いつかはできてほしい逆上がり。体育塾「ジムプロ」の指導員、安藤典弘さんによると「未就学児のうちが実はスムーズに習得するチャンス」なのだそう。逆上がりができるようになるためのコツと、楽しんでいるうちに逆上がりが上達できる遊びを教えてもらいました。

【年齢別特集 保育園のママ・パパ向け】
(1) 子に思わずカッとなる 気持ち鎮める3つの方法
(2) 叱らなくてはいけないこと、伝えるための6つの工夫
(3) 子の歯ぎしり なぜ起きる?そのままで大丈夫?
(4) 子どものいびき、病気のサインであることも
(5) 未就学児の縄跳び 攻略ポイント【写真で解説】
(6) 逆上がり 体の軽い未就学のうちが習得のチャンス ←今回はココ
(7) 跳び箱攻略のカギは「気持ちのハードル越えて思い切る」

 未就学児のいる家庭に向けて、縄跳び、鉄棒の逆上がり、跳び箱ができるようになるコツを3回のシリーズでお届けします。今回は、鉄棒の逆上がりです。

足が上がらず、頭が下がらない?

 体を動かして遊ぶのが大好きな子どもたち。年中くらいになると、鉄棒に興味を持ち、前回りなどができるようになる子もいるでしょう。ちなみに子ども時代の鉄棒の花形と言えば逆上がり。難易度の高さから、小学生になって取り組むものだと思っていませんか?

 未就学児や小学生に向け、課題克服達成を目指す体育塾「ジムプロ」の代表指導員で、年間約3000人の子どもを指導している安藤典弘さんは話します。

 「今の小学生は体が大きい一方で、それに見合った筋力がついていない子が多く、3~4年生で逆上がりに苦戦している子もいます。逆に未就学児なりに筋力がついてきた年中・年長くらいのほうが、体も軽いので楽に逆上がりができるケースがあります。

 逆上がりは自転車と同じで、一度習得して続けさえすれば、体が大きくなってもずっとできるので、ぜひ未就学児のうちからトライしてみてください」

 前回に引き続き、年長(5歳)のIちゃんが挑戦。なぜ逆上がりができないのか、さっそく安藤さんに診断してもらいました。

安藤さんの逆上がり診断

Iちゃんの場合、前足が十分に上がっていないことと、頭が後ろに下がっていないことが、逆上がりができない原因です。「未就学児によくあるパターンですね」と、安藤さん。

 次のページから、逆上がりを攻略するためのノウハウを安藤さんに教えてもらいます。