仕事に子育てにと日々、理想を持って取り組んでいても、うまくいかず、イライラしてしまったり、時には夫婦げんかをしてしまったりすることもあるかもしれません。こうした負の感情の表れは、子どもにどのような影響を与えるのでしょうか。悪い影響を及ぼしてしまうのであれば、どのような対処法があるのでしょうか。専門家に話を聞きました。

【年齢別記事 保育園のママ・パパ向け】
(1) 励ますつもりが逆効果にも 子への言葉がけに潜むリスク
(2) 失敗を恐れる子 「親に甘える力」が弱いことも
(3) 勝ち負けの感覚身に付く3~5歳は親の声かけに注意
(4) 物に当たる、怒鳴り合う…親の行動が子に及ぼす影響 ←今回はココ

子どもは敏感、大切なのは冷静になったときの行動

 仕事に子育てに家事に手いっぱい。そんな毎日を過ごしていると、ついイライラしてしまったり、夫婦間で口論をしてしまったりすることもあるのではないでしょうか。中には、物に当たったり、大声を出してしまったりして、おびえる子どもの様子を見たことがある人もいるかもしれません。

 子どもは思いのほか親を見ているようです。そして、行動をまねしたり、振る舞いから影響を受けたりして人格を形成すると法政大学文学部心理学科教授の渡辺弥生さんは説明します。それは必ずしも親のよい部分だけではなく、ネガティブな場面からも。

夫婦げんかが子どもの成長に影響することも
夫婦げんかが子どもの成長に影響することも

 では親は自身のイライラや夫婦間の対立にどう向き合えばいいのでしょうか。渡辺さんは「親に『まったくイライラしないこと』や『けんかをしないこと』が求められているわけではありません。ついイライラしたりけんかをしたりしてしまうことは誰にでもあります。子どもの健やかな成長のためにも、家族関係を保つためにも、冷静になったときにどう行動するかということが重要です」と話します。

●この記事で分かること
・親の「負の感情の表れ」は子どもの人間関係や人格形成にも影響を与える。起こり得ることの一つは「○○感染」
・子どもは親の「冷静になったときの対応」からも学ぶ。いら立ちやけんかを見られてしまったときに親が意識すべきことは?

次ページから読める内容

  • 子どもの人間関係や人格形成にも影響
  • 「ソーシャル・エモーショナル・ラーニング」のチャンス!

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