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探究心の根っこが育つ、幼児期の文字、数の教え方

【前編】数、文字への関心や感覚を持たせるための保育園での取り組み/年長の保育室に注目/知りたいと思った時が学び時/文字に興味を持たない子は?


保育園も幼児クラスになってくると、そろそろ文字を教えたり、簡単な計算ができたりしたほうがよいのかと親は焦ります。一方で、就学前までに名前だけ書ければよいという話も聞きます。就学前の親子は文字や数とどのように付き合えばよいのでしょうか。長年にわたって幼児教育を研究し、幼稚園園長の経験もある東京家政大学子ども学部教授の岩立京子さんに話を聞きました。

【年齢別記事 保育園のママ・パパ向け】
(1) きょうだいゲンカ 親の前だからこそ起きる理由とは
(2) つい比べてない? 親の発言はきょうだい仲に影響する
(3) 探究心の根っこが育つ、幼児期の文字、数の教え方 ←今回はココ
(4) 入学前の文字&数の先取り学習 親のNG行為は

2018年から文字や数が保育指針に

 子どもが幼児期に入ると、文字や数にどう取り組むかが気になってくるもの。保育園では教えてくれるのでしょうか。その場合はどのように? 園によっても方針は異なるかもしれません。何か基準となるものはあるのでしょうか。

 岩立さんは「保育の基本となる考え方や保育内容が定められている『保育所保育指針』という指針があります。これは保育水準を一定に保つために厚生労働省が基準を示したもので、その中に数や文字についての記述があり、『幼児期の終わりまでに育ってほしい姿(10の姿)』という項目で『数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚』と記載されています。これが、現在、保育園や幼稚園、こども園で文字や数、図形に取り組む際の指針となっています」と答えます。

 「10の姿」は達成すべき目標ではなく、子どもが育ってほしい方向性を示したもの。保育の現場では、10の姿を意識して、日々の保育が積み重ねられています。

 現在の保育所保育指針は2017年に改訂され、2018年から施行されているものです。10の姿もこの改訂の際に示されました。「日本の幼児教育では、それ以前から文字や数に対する興味や関心、感覚を持つことを重視してきていました。

 ただし、改訂以前は、はっきりとした形で数や文字につながる保育を設定することは『いかがなものか』という意見もあったのです。しかし改訂後は、子どもの深い探究心を育てるためにも、積極的に文字や数、図形に興味、関心を持たせていこうという保育の在り方に変わってきています

 とはいっても、計算や数唱、文字の練習などのトレーニングを指しているわけではないそうです。「計算や文字を教えることは、しようと思えば簡単です。しかし、幼児期に目標としているのは、文字や数、図形への興味をきっかけとした、より深い学びです」

 具体的に、保育の現場ではどのような取り組みが行われているのでしょうか。次ページから聞いていきましょう。最終ページでは、幼児期の子どもが文字や数に興味を持たない場合へのアドバイスをもらいました。

■次ページから読める内容
・年長さんの保育室にあふれる文字・数字・図形を学ぶシカケ

・「不思議だな・どうしてだろう・すごいな」が探究心になり、小学校で後伸びする力に

興味のない子に教えたほうがよいことは?

次ページから読める内容

  • 総合的な活動の中で学ぶために年長の部屋にはシカケがいっぱい
  • 子どもが知りたい、必要だと思った学びが後伸びする力につながる
  • 名前の読み書きだけは早めに教えておくと就学時に役立つ

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