成長するにしたがって、子どもたちの間では運動能力に差が出てきます。秋の一大イベントであることが多い運動会では、そうした差が如実に表れる場面も少なくありません。結果に喜んだり、落ち込んだりするわが子に親はどのように接すればよいでしょうか。

【年齢別記事 保育園のママ・パパ向け】
(1) 励ますつもりが逆効果にも 子への言葉がけに潜むリスク
(2) 失敗を恐れる子 「親に甘える力」が弱いことも
(3) 勝ち負けの感覚身に付く3~5歳は親の声かけに注意 ←今回はココ
(4) 物に当たる、怒鳴り合う…親の行動が子に及ぼす影響

声のかけ方がモチベーションの持ち方にも影響

 これから本格的なシーズンを迎える運動会。子どもたちの成長を確認できる場でもあり、楽しみにしている親も多いのではないでしょうか。保育園や幼稚園での運動会にはかけっこや綱引き、玉入れ、ダンスなどさまざまな競技がプログラムに組まれています。順位や優劣を決めない工夫をしている園もありますが、そうではない園も少なくないようです。

 順位や優劣といった結果を目の当たりにしたときに、子どもはどのような感情を抱くでしょうか。小さな子であれば順位などの意味をまだ理解できないかもしれませんが、成長するにしたがって、満足のいく結果に喜んだり、よくない結果に悲しんだりするようになってきます。場合によっては親が驚くほど感情を爆発させるケースもあるかもしれません。

運動会では順位付けや優劣がはっきりと分かる種目も
運動会では順位付けや優劣がはっきりと分かる種目も

 親はどのように一緒に喜んであげたり、励ましてあげたりすればよいでしょう。子どもが優劣を感じるようになるプロセスや、親のかかわり方について、発達心理学や教育心理学が専門の共立女子大学家政学部児童学科教授の西坂小百合さんに話を聞きました。未就学期における親の声のかけ方が、その後の子どもの物事に対するモチベーションの持ち方にも影響を与える可能性があるようです。

●この記事で分かること
・子どもが勝ち負けを意識し始めるプロセスと時期は
・勝ったことではなく、○○に着目を
・「親に褒められるから」が目的になってはダメ
・勝った(結果がよかった)ときと負けた(結果が悪かった)とき、それぞれで親が意識したい、声かけの注意点

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  • 「1等賞でよかったね」だけはよくない
  • 特定の競技以外からも「よいところ」を探す

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