「手遊び・指遊び」は、子どもの発達を促すだけではなく、「心の安定」ももたらしてくれます。その理由は、上手に取り入れることで、子どもをコロリと寝かしつけることができたり、ぐずったときにも気持ちを切り替えたりするのに役立つため。今回は、「子どもがうとうと眠くなる手遊び歌」を中心に、あらゆるシチュエーションで使える「手遊び・指遊び」を紹介します。

【年齢別特集 保育園のママ・パパ向け】
(1) 親子関係を短時間で深くする「手遊び歌」の魅力
(2) 子どもがうとうと眠くなる「就寝前の手遊び」←今回はココ
(3) 幼児教育・保育無償化スタート 保活への影響は?
(4) あり?なし? 共働き家庭の幼稚園という選択
(5) 学童どうする? 来春の入学準備は秋から本腰を
(6) 教育系?保育系? 今すぐ知りたい民間学童11選

無理に寝かせるより、「子どもが満足して眠る方法」を探して

写真はイメージ
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 「今日は、子どもを寝かしつけてからまた仕事!」、なんて夜に限って、子どもの目がパッチリ! 全く寝てくれないということはありませんか?

 オリジナルの手遊び歌を創作し、全国の保育士や保護者に手遊び・指遊びを伝えている斎藤二三子さんは、「睡眠サイクルの整ってきた子どもで、保育園に通っているのであれば、たいていの子は、自宅に戻ってきたら本当は眠たいはず。子どもの目が冴えてしまうときには、無理に寝かしつけようとするのではなく、『どうしたらこの子は満足してくれるかな?』と、頭を切り替えてみてはいかがでしょうか」と話します。

 その際に大切なのが、「親子のスキンシップ」だといいます。子どもにとって心身のスキンシップは健やかな眠りに欠かせず、ゆったりと心地よい言葉のリズムが、子どもを眠りに誘ってくれるのだそうです。「早く寝なさい!」「早く起きなさい!」と大きな声を出すのではなく、ちょっとした、親子の戯れで、親も子どもも気持ちいい時間を過ごすことができるようになるのはうれしいですよね。

 次のページからは、親子のスキンシップをはかり、子どもをおやすみに導いたり、お風呂上がり、子どもがぐずったときに上手に切り替えられる、シチュエーション別の「親子遊び」のやり方を紹介します。