わが子の姿勢の悪さが気になりつつも、放置してしまっている人がいるかもしれません。しかし、子どもの頃に悪い姿勢を身に付けてしまうと、その子が大人になってからの健康に悪影響を及ぼす可能性がある、と東京・日本橋で約30年間ビジネスパーソンらの施術を行ってきたKIZUカイロプラクティック代表院長の木津直昭さんは警鐘を鳴らします。実は、姿勢悪化を食い止めるのに有効な生活習慣は「外遊び」なのだそう。姿勢悪化リスクをチェックする方法についても聞きました。今はコロナ下でなかなか外遊びがしにくいという事情もありますが、できる範囲でぜひ実践してみましょう。

【年齢別記事 保育園のママ・パパ向け】
(1) 4・5歳は幼児の反抗期 親次第で成長のチャンス
(2) 4~5歳は友達とのケンカ通じ成長する 親の見守り方
(3) 「外遊びをしない」が子どもの姿勢に及ぼす影響 ←今回はココ
(4) あぐらや尻下タオルで一生ものの姿勢を手に入れる!

悪い姿勢は子どものうちに正しておかなければ癖になる

 テレビを見ているとき、食事をしているとき……など、毎日の生活の中で、猫背気味だったり、真っ直ぐに座らずぐにゃぐにゃしていたりと、わが子の姿勢の悪さが気になることはありませんか? 何度注意しても、子どもが言うことを聞かない。気になりつつも、そのまま放置してしまっている人もいるかもしれません。しかし、放っておくと大人になってからのさまざまな体の不調につながるリスクがあると知ったらどうでしょうか。

 骨格のゆがみを手技によって調整し、神経の働きを回復させる施術法を行っているKIZUカイロプラクティック院長の木津直昭さんは、次のように話します。

 「私はこれまでの30年間、若い人から年配の人まで、さまざまな年代の人の頭痛や目まいといった不調をみてきました。近年は重い症状の人が多いように感じます。その人たちの日常生活について詳しく聞いていくと、正しい姿勢で座ったり歩いたりすることができていない、椅子やデスクが体に合っていなくて正しい姿勢をキープできていないなど、生活習慣に問題がある場合が少なくありません。つまり、体の不調の根本的な原因が姿勢にあることが多いと感じています。ですから、まだ子どものうちに、どれだけ正しい姿勢を維持できるように教育できるかが、将来、不調を起こさないためにもとても重要だと考えています。悪い姿勢は、子どものうちに正しておかなければ癖になってしまい、将来の健康に深刻な影響を及ぼすことにつながってしまいます」

 子どもが正しい姿勢をとれるようになるには、親のサポートが非常に大切だと話す木津さん。それには、「悪い姿勢」の原因が何で、どうすれば姿勢悪化を食い止めることができるかを知っておくことが大切です。次ページから詳しくお伝えします。