「いつも同じ服を選んでしまう」「おかしな組み合わせの服を着たがる」「いつまでたってもママ任せ」…子どもに服選びを任せようとして、思うようにいかずに困った経験はありませんか。「親がやった方が早い」と、つい手を出してしまいたくなりますが、それではいつまでたっても自立心が育まれないのではと心配にもなります。子どもが自分で服を選べるようになるにはどうすればいいのか、おかしな組み合わせの服に対して、親はどう反応すればいいのか。「モンテッソーリ 久我山こどもの家」でモンテッソーリ教師として、子どもが自分で考え、動けるようになるために見守り続ける石田登喜恵さんに聞きました。

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 「なかなか自分で服が選べず、いつも『ママ持ってきて』」「子どもに服選びを任せたら、全身ピンクの奇抜な服装になってしまった」……。

 子どもの自立心を育むためにも、服選びや着替えは子ども自身に任せたい。けれども、いつまでたっても親任せだったり、そうかと思えば、外出がはばかられるほど奇抜な組み合わせを選んでしまったりと、なかなか親の思い通りにはいきません。

 「子どもは親の分身ではなく、ひとりの個性を持つ人間です。子どもが自分で選んだ服が、たとえ親目線ではおかしなものに思えたとしても、まずは子どもの選ぶ意思を尊重しましょう。また、お子さんが自分で服を選べないとき、そこには選ぶことができない理由があるはずです。なぜ選べないのか、お子さんをじっくりと観察してみてください」

 そう話すのは、モンテッソーリ教師の石田登喜恵さんです。

 時間のない朝など、服選びに手間取る子どもを見ていると、つい「これにしたら?」と言いたくなります。けれども、「子ども自身に選んでもらうことがとても大切です」と石田さんは言います。

 「モンテッソーリ教育では、服選びだけに限らず様々な場面において、自分の意志で選ぶことを大事にしています。脳は自らの意志で選ぶことに喜びを感じますし、自分で選んだこと・ものであれば、より集中して取り組むからです。けれども、『選択できるようになる』ためにはより多くの経験が必要です。常に親が先回りして指示を出すことに慣れてしまうと、子どもの『やりたい』という気持ちよりも、親の指示をいつも待つようになってしまうかもしれません」

 子どもがスムーズに服を選べるようになるために大人ができることや、奇抜な組み合わせを選んでしまったときのOK・NGの考え方などについて、石田さんにお聞きしました。

服を選ぶにも経験が必要
服を選ぶにも経験が必要
■この記事で読めること
・自分で服選びができない理由の一つに「服が多すぎ」問題
・子どもが自分で片付けできる収納のコツ
・子どもが奇抜な服で外出したがる際の声かけは?
・子どもにTPOを教えるためのオススメ動画
・服は子どもが文化や社会を知るためのきっかけになる

次ページから読める内容

  • 子どもが自分で選びやすい服の数は?
  • 「服の役目」を考えると、子どもに説明しやすい

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