夜寝る前のひととき、絵本の読み聞かせをしている家庭も多いのではないでしょうか。でも、「子どもが楽しんでいるのかどうか分からない」「親も疲れているときに読むのはつらい」と思っているママ・パパも多いかもしれません。どうすれば読み聞かせの時間が楽しく、子どものためになるのでしょうか。大阪女学院大学・短期大学学長の加藤映子さんに聞きました。

【年齢別記事 保育園のママ・パパ向け】
(1) 子どもの心理を逆手に「電車や飛行機で騒ぐ子」対策
(2) 絵本で「思考力・伝える力」を伸ばす 読み聞かせのコツ ←今回はココ
(3) 保育園に遅れて入園 わが子はうまくなじめる?
(4) 幼児も自分で服選び 世界や社会を知るきっかけにも

日米で違う、絵本を読み聞かせる目的

 何となく、「子どもには絵本の読み聞かせをしたほうが良さそう」と、読み聞かせを習慣化している人は多いでしょう。でも、「いまひとつ子どもの反応が薄い」「いつも同じ絵本ばかり読まされる」などと苦痛に感じ、つい、さーっと読んで終わりにしてしまう、ということもあるかもしれません。

 ハーバード大学で絵本の読み聞かせについて研究した、大阪女学院大学・短期大学学長の加藤映子さんは、「日本のママ・パパは『子どものために絵本を読まなくては』と義務感があるため、苦痛になってしまうのかもしれません」と言います。

 「読み聞かせに関する日米の比較調査では、日本の親が子どもとのコミュニケーション、情操教育などのために絵本を読み聞かせしている傾向があるのに対し、アメリカの親は語彙の獲得や思考力、伝える力の獲得、リーディングスキルの発達など、明らかに教育目的で読み聞かせをしている傾向が明らかになりました。日本でも『自分で考える』『自分の考えを述べる』学びが重視され始めていますが、アメリカでは幼い頃からそうした力を養うために絵本が活用されているのです」

 「自分で考える力(=思考力)」「自分の考えを述べる力(=伝える力)」など学びの力を伸ばす読み聞かせは、日本の家庭でも十分実践が可能だといいます。加藤さんに教えてもらいました。

詳しくチェック
・学びを深める読み聞かせ方のコツは
・1日何分くらい、どんな本を読めばいい?
・名作絵本『はらぺこあおむし』『じのないえほん』で実践! 親子の対話例
子の学びを深める読み聞かせとは
子の学びを深める読み聞かせとは

次ページから読める内容

  • 「静かに黙って聞く」だけが、読み聞かせの方法ではない
  • 教育効果を高める本の選び方は?
  • ママ・パパ、誰が読むといい?
  • 何分間読めばOK?
  • 名作の読み聞かせ、実践例
  • 保育園時代に言葉と親子関係の土台をつくる

続きは、日経xwoman有料会員の方がご覧いただけます

ログインはこちら
もっと見る