まだまだ暑さが続きます。「熱中症」に気を付けましょう。特に乳幼児は熱中症の原因である脱水症になりやすく、進行もとても早いといいます。早めに脱水のサインに気づき、対策を打つことが肝心。「熱中症になりやすい環境とは?」「予防法は?」「脱水を防ぐ方法はあるの?」「冷房病にならないエアコンの使い方は?」――。「知ろう小児医療 守ろう子ども達の会」代表の阿真京子さんに伝えてもらいます。

【年齢別特集 保育園】
(1) 熱中症予防 脱水のサインとエアコンの上手な使い方 ←今回はココ
(2) プール入れない? 夏に注意したい感染症、夏風邪は
(3) 幼児の性の悩み 「タブー視」がもたらす悪い影響
(4) 性器いじり、質問への答え方…人に聞けない性の悩み

子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学校低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

全国で1週間に2万2647人が熱中症で搬送

 阿真京子です。総務省消防庁は、全国で7月16日~7月22日の1週間に2万2647人が熱中症で搬送されたと発表しました。その前の週の9956人から倍以上となり、消防庁は、適度な休憩やこまめな水分補給といった予防策を取るよう呼び掛けています。

 梅雨が早く明け、例年より厳しい暑さの続く日々。小学1年生が学校の校外学習後に、亡くなってしまいました。またスポーツ後の熱中症による子どもたちの搬送は、後を絶ちません。しかし、環境省は「熱中症は死に至る可能性のある病態(病気)であるが、予防法を知っていれば防ぐことができること、適切な応急処置を知っていれば救命できること」(熱中症環境保健マニュアル2014より)とうたっています。

 乳幼児の場合は、熱中症のそもそもの原因である脱水症になりやすく、進行も非常に早いため、脱水のサインに早い段階で気づき、対策を取ることが大切です。予防法と対処法を知って、しっかり防いでいきましょう。

熱中症にかかりやすい環境とは?
●気温28度以上
●湿度75%以上
●風通しの悪い場所

 こうした環境下にいる場合は、エアコンをつける、屋外なら風通しの良い日陰に移動するなどして、長時間その環境にとどまらないようにしてください。加えて、体調が良くない、暑さに体が慣れていないなどの個人の体調による影響とが重なることにより、熱中症発生の可能性が高まります。

 子どもは背が大人より低いため、屋外にいる場合は地面の照り返しによってより高い温度にさらされます。また体温調節機能が未発達なうえ、代謝が活発なので、大人が気づかないうちに体内の水分を失っていることがあり、急速に脱水症が進行しやすいのも特徴です。

写真はイメージです
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<次のページからの内容>
・熱中症予防の6つのポイント
・深刻な脱水状態の一歩手前「かくれ脱水」
・脱水症を早めに診断する方法
・水や麦茶、スポーツドリンクではダメ?
・“事前に”水分補給が大事?
・エアコンとの上手な付き合い方

次ページから読める内容

  • 体内の塩分の減少は熱中症を悪化させる危険性も
  • 冷房病にならないために何より大切なのは、毎日の過ごし方

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