4~5歳になっても、おもちゃや絵本が出しっぱなしになったまま一向に片付けようとしない子どもの様子に、このままだと将来片付けられない大人になってしまうのでは……と心配になることはありませんか? 片付けられる子にするために小さいうちから親ができることはあるのでしょうか? 一般社団法人.子育て心理学.協会代表理事の東ちひろさんに話を聞きました。

【年齢別特集 保育園のママ・パパ向け】
(1) きょうだいゲンカ減らす鍵は親子関係にあり
(2) 親の介入次第できょうだいゲンカからの学びより深く
(3) 「片付けられる子」にするために親ができること ←今回はココ
(4) 「抱っこ」「食べさせて」受け止めるのがいい理由

大人と子ども、片付け意識に圧倒的な差

 家のあちこちに放り出されたおもちゃや絵本を前にイライラしたことのある人は少なくないはず。子どもの片付けは子育て中の親を悩ませるテーマの一つです。何歳からどのくらいのお片付けができれば問題ないのでしょう?

 心理学とコーチングを使ったアプローチで多くの子育て相談に応じてきた東ちひろさんは次のように話します。

 「この問題は子育て家庭にはつきものですね。見えてくるのは、片付け意識が高い大人が意識が低い子どもに対し、『片付けさせなくては』と思うことで、大人が余計イライラしてしまうという構図です。大人と子どもで意識に差があるのは当たり前のことなので、大人が変えられる部分を変えて解決していくのが現実的です」

 次のページから、片付けられる子にするために親ができることについて、東さんに話を聞いていきます。