たった今仲良く笑い合っていたはずなのに、その数秒後には勃発してしまうきょうだいゲンカ。なぜきょうだいなのに仲良くできないのでしょう。親子関係に詳しい精神科医の加茂登志子さんに、PCIT(親子相互交流療法)スキルを使ったきょうだいゲンカを減らす方法について、教えてもらいました。

【年齢別特集 保育園のママ・パパ向け】
(1) きょうだいゲンカ減らす鍵は親子関係にあり ←今回はココ
(2) 親の介入次第できょうだいゲンカからの学びより深く
(3) 片付けない子どもに、親の「捨てるよ」は逆効果
(4) 「抱っこ」「食べさせて」受け止めるのがいい理由

ケンカは必然、でも頻度は減らせる

 きょうだいを育てる親にとって悩みの種であるきょうだいゲンカ。日に何度も子どもたちがケンカをする姿を見ると「いいかげんにして!」とつい怒りたくなってしまう、まさにストレスの元。ケンカを減らすにはどうすればよいのでしょうか?

 PCIT(親子相互交流療法)の第一人者で、精神科専門医の加茂登志子さんは次のように話します。

 「仲良くしてもらいたい子どもたちがケンカすることは、親にとってはストレスですよね。でも、きょうだいでケンカをすることは自然なことです。小さい子どもにとって、世話をしてくれる親は生存のために必要で、きょうだいはそんな親の関心を奪っていく存在でもあります。そのため、1~2歳でも、0歳のきょうだいを相手にケンカになることがあるのです」

 むしろきょうだいだからこそ仲良くしてほしいと願うのが親の気持ちですが、これは無理な願いなのでしょうか?

 「一緒に生活をしていればケンカが起こりますが、ケンカの頻度はある程度コントロールできます。見直したいのは、きょうだい関係そのものよりも、親子関係です」

 ケンカを少なくするために、まずは親と子の関係を見直すことが大切で、毎日少しずつでも「3つのDon’tを意識してほしい」と加茂さんは言います。

 命令も提案も質問もNGとは、いったいなぜか、そして、その効果とは? 次のページから、順序立てて具体的に解説していきます。

次ページから読める内容

  • 人間関係の鍵を握る「ベーシック・トラスト」を養う
  • PCITスキルで親子関係を良好に
  • 1対1で一緒に遊ぶ「特別な時間」を設ける
  • 観察眼を高めて子どもの適切な行動を増やす

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