仕事に子育て、家事に忙殺される中で、イライラしたり、自分の人生を生きている気にならなかったりしませんか? 心の疲弊ともいうべきストレスは、「自分の時間」を持つことでしかなかなか解消されません。

では、そんな「自分時間」はどう作ればいいのでしょうか? 2人の「パパ専門家」に話を聞きました。

【年齢別特集 保育園のママ・パパ向け】
(1) 心のゆとりを生む「自分時間」の効用と作り方 ←今回はココ
(2) 「私はこうして自分時間を作った」ママのマル秘テク
(3) 紫外線、虫刺されから子どもを守る 夏の肌対策
(4) あせも、お尻かぶれ、とびひ…肌トラブル対策

 子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学校低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

「自分でコントロールできる時間」を持つ

 自分の時間が欲しい!

 共働き子育てをするママやパパで、こう思ったことのない人はいないのではないでしょうか。仕事に追われ、家事に奔走し、子どもに振り回される日々の中で、やらなくてはいけないことは山のように積み上がっていく……。目の前のことを処理するのに必死で、自分のことはいつも後回しになりがち。特に、子どもが生まれたばかりや育休から復帰したばかりというタイミングは、精神的にもかなり厳しく感じる時期でしょう。

 しかし、自分に余裕がないと、子どもやパートナーに対してもきつく当たってしまいがち。子どもを強く叱り過ぎてしまったり、パートナーとささいなことで大ゲンカしてしまったりすることもしばしばあるのではないでしょうか。

 「そんなママやパパこそ、自分の時間をなんとか作ってほしい」と語るのは、NPO法人tadaima!の代表理事で、日本で唯一の「家事シェア研究家」の三木智有さんです。

 「僕は、子育てにおいて最も大切なことは“親のゆとり”だと考えています。子どもが生まれると、多くのママやパパは何事も“子どもファースト”で行動しがちです。それが悪いわけではないのですが、自分の人生なのに自分でコントロールできないことばかりに時間を取られてしまって、気付くと『こんなに子どもに振り回されて泣いて怒ってばかりいる自分って、いったい何だろう』というような気持ちになってしまうのです」

<次のページからの内容>

● 目の前のことから離れることで気付きを得られる
● パートナーとの相互協力が第一歩
● さまざまな大人に触れ合うことは、子どもにとってもいい刺激になる
● 仕事中や仕事帰りの上手な“サボり方”
● 子どもと過ごす時間は仕事など他のことは考えない