運動が好きになるための親の声掛けなどを紹介した前編(リンク)に続き、今回は運動の苦手な子に向けた習い事の選び方について聞いていきます。スイミングやサッカー教室、空手など人気の習い事が数多くある中で、何を基準に選べばいいのでしょうか。また、習い事を続ける・辞める時の見極め方も教えてもらいました。

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運動習慣を身に付けるには「好き」の気持ちが大切

 未就学児の頃から運動を好きになり、定期的な運動習慣を身に付けることは、さまざまなメリットがあるといわれます。長年子ども向けの運動指導を行い、総合運動教室「ルートプラス」を運営している伊藤一哉さんは、こう話します。

 「運動をする中で課題解決能力が身につきます。例えば走っていて障害物があった時に、それを跳び越えるのか、避けるのか、下をくぐるのか。瞬時に思考する機会が多くあるのです。私のスクールに通う生徒の親御さんからは、『勉強する時の集中力が前より高まりました』とよく言われます。

 もう1つのメリットとして精神面の成長が挙げられます。練習を繰り返すことで、自己指導能力が身に付き、できなかったことができるようになる達成感を味わい、自己肯定感も高まっていきます。また、適度な運動習慣を身に付けることで免疫力が高まるといわれています」

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 運動習慣を身に付けるためには、「運動を好きになる」ことが大切。前編で紹介した声掛けなどの工夫をしたうえで、習い事の力を借りるのも一つの手です。運動系の習い事は、楽しく体を動かすのが目的の集まりから、プロの指導が受けられるような教室まで選択肢が多岐にわたります。

 それぞれの習い事にはどんな特徴があり、どんな基準で選ぶべきなのでしょうか。また、運動が苦手な子にとっての指導者の見分け方や、続ける・辞めるの見極め方とは? 次のページから、詳しく紹介していきます。