コロナ禍での巣ごもり需要の一つとして家庭菜園を楽しむ人が増えています。気候がよくなってきた5月は家庭菜園を始めるのに格好のタイミング。でも忙しい共働き家庭の場合、菜園を始めるには、準備すべき物が多いのでは? 世話が大変なのでは? とハードルを感じてしまうかもしれません。忙しくても、小さな子と一緒に楽しめる家庭菜園の方法について、園芸家の深町貴子さんにお話を聞くと同時に、編集スタッフが子どもと共に家庭菜園を実践してみました。

【年齢別記事 保育園のママ・パパ向け】
(1) てぃ先生 園の連絡帳はありのまま書くのがいい理由
(2) 0~1歳児の病気の備え方 コンサルママの工夫紹介
(3) 在宅勤務時の病児シッター 流れや食事、注意点は?
(4) 昆虫・生き物観察「面白い」「気持ち悪い」に宿る可能性
(5) 未就学児との家庭菜園 広がった日々の見え方、感じ方 ←今回はココ

園芸を通じてワクワク体験を

 新型コロナウイルスの影響で外出が難しくなっている中、家でも楽しく取り組める体験願望が高まっています。特に小さな子どものいる家庭では、「子どもと一緒に野菜を栽培すれば、楽しいというのはもちろん、子どもが野菜に興味を持ってくれるかもしれない」などという期待も膨らみます。

 「そうですよね。今の時期は夏野菜の植え付けの時期なので、家庭菜園を楽しみたいと思っている人にはチャンスですよ」と話すのは園芸家の深町貴子さん。

 「コロナ下で単調になりがちな生活の中、ドキドキしたりワクワクしたりという心の動きが鈍くなってしまってはいませんか? こんなときだからこそ、生活に園芸を取り入れて、植物が成長する様子に親子で心を沿わせてみてください。発芽など植物の成長を目の当たりにする感動や、収穫時のワクワク感など、新しい発見がたくさんあると思いますよ」

 「子どもだから」「大人だから」ではなく、園芸を楽しんでほしいと話す深町さん。ただし、小さい子どもと楽しむ場合はちょっとしたコツも必要だそう。「小さい子の場合は種や苗を植えても、この先どうなっていくのか見通しを持つことができません。見通しが立たないのに、『毎日興味を持って世話をしよう』と言われても難しいですよね。だからこそ、品種選びでは工夫が必要です。また、育てる際には子どもに参加できる機会をたくさん用意してあげるとよいでしょう」

 次のページから、マンション暮らしでも、忙しい家庭でも、手軽に親子で楽しめる家庭菜園の方法について、深町さんに詳しく教えてもらいます。併せて、編集スタッフAが親子で実践してみた体験リポートもお楽しみください。