子どもが言うことを聞かないときや同じ失敗を繰り返してしまうとき、「やめなさい!」「何回言ったら分かるの?」などと、つい大声で怒鳴ってしまい、後悔することはないでしょうか。小児精神科医で、福井大学「子どものこころの発達研究センター」教授の友田明美さんは「毎日子どもを怒鳴りつけることを続けることは、子どもの脳を傷つけます」と言います。子どもを怒鳴らずに子育てをするためには、どうすればいいのでしょうか。

【年齢別記事 保育園のママ・パパ向け】
(1) たたかなくても怒鳴ることで子どもの脳は傷つく ←今回はココ
(2) 「画用紙を黒く塗りつぶす子」が絵に込めたSOSとは
(3) さじ加減迷う 「甘えさせる」と「甘やかす」の違い

 1日の終わりに子どもの寝顔を見ながら「今日も子どもを怒鳴ってしまった」「明日は子どもに優しくしよう」と反省するも、翌日にはまたイライラがつのり、声を荒らげてしまう……。そんなことの繰り返しに悩んでいる親は多いかもしれません。

 子どもを激しく怒鳴る、体罰を加えるなどの関わり方は「マルトリートメント(避けたい子育て/以下、略してマルトリ)」と呼ばれます。子育てに悩んでいる親の支援活動をしている、福井大学「子どものこころの発達研究センター」教授の友田明美さんは、「親が子どもを激しく怒鳴ることは、科学的にも子どもにとって良くない影響があることが明らかになっています」と話します。

 忙しいとき、親も子も不機嫌なときに、つい出てしまう暴言ですが、子どもの発達にはどのような影響があるのでしょうか。また、どのように改善していけばいいのでしょうか。順番に見ていきましょう。

 まず、子どもに対して「怒鳴ること」が日常になっている場合は要注意です。

この記事で詳しく読める内容
・怒鳴ることが子どもの発達に及ぼす悪影響
・怒鳴ることで子どもの脳に起きる変化とは
・「つい出てしまう一言」を押さえる方法
・負の連鎖を断ち切るために

次ページから読める内容

  • 学習能力や記憶力の低下を引き起こす
  • 両親のDVを目撃することも脳のダメージに
  • 怒鳴る育児が次の世代に連鎖することも
  • 抑止力抜群! 自分を抑えるための3つのルール
  • 子どもへの暴言は、親の心のSOS

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