育児書などで、「子どもの気持ちは大事にしよう」といった言葉を目にしたことがある人は多いのではないでしょうか。子どもを受け入れてあげたい。でも、どうしたらいいのだろう……。

 仕事と家庭とのバランスの中で、子どもと一緒にいられる時間はなるべく子どもの要求をかなえたいと思い、子どもの話を聞いて、ちょっとわがままかな、と思ってもそれに従ってしまうケースもあるかもしれません。でもそれで、本当にいいのでしょうか? どこからどこまで、願いをかなえればいいのでしょうか。

 ほあしこどもクリニック副院長であり、臨床心理士の帆足暁子先生にお話を伺いました。

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子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学校低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

2歳未満で親子の逆転現象が起きている

 子どもをの気持ちを受け入れる──子育てにおいて、大切なテーマです。

 それなのに子どもの態度にいちいち腹が立ったり、どうしたらいいのか分からなくなって、叱り飛ばしたり、自分の関わり方にため息をついたりすることもしばしばで、ちっとも自分が子どもを受け入れることができている気がしない。あるいは「上の子はもっとおとなしくて受け入れやすかった」「下の子は上の子と違って、育てるのがすごくラク」など、きょうだい間でも同じように受け入れられるわけではなく、頭を悩ませている。そんな経験はないでしょうか。

 一体、子どもの気持ちを受け入れるとはどういうことなのでしょうか。

 例えば、2歳前後の第1次反抗期に、「子どもの気がすむまで夜の散歩に付き合う」のは、子どもにとって、良いことなのでしょうか

 ほあしこどもクリニック(東京・世田谷区)の副院長であり、臨床心理士の帆足暁子先生は「子どもの要求を何でもかなえてあげる、言うことを何でも聞くというのは、子どもの気持ちを受け入れるということではありません。“子どものことを大切にしている”、“子どもの気持ちを尊重している”というつもりでも、子どもの言いなりになるのは、そのほうが楽だったりする場合があるから。でも、言いなりになってしまうと親子の逆転現象が起きてしまいます。実際に、子どもが2歳にならないような親子でも、逆転現象が起きているケースが少なからず見受けられます」と言います。

<次のページからの内容>
● 子どもに望まれたら「いいよ」と言わなければいけない?
● 「言いなりになる」ことが子どもの不利益に
● 子どもの受け入れやすさ”は、生まれ順によって決まるわけではない
● ただダメというのでは子どもは納得しない
● 親が判断の規準を持つ必要性

次ページから読める内容

  • 「子どもの言いなりになる」ことは結局子どもの不利益につながる
  • 子どもの“受け入れやすさ”は、生まれ順によって決まるわけではない
  • 親が判断の規準を持つ必要がある

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