気づけば眉間にしわを寄せて、子どもに「早くして」とせかしてしまうことの多い毎日。嵐のように日々が過ぎていきますが、時に「本当にこんな過ごし方でいいのか?」と思うことはないでしょうか? 子どもが幼少期の今だからこそ、大事にすべきはどのような時間なのでしょう? 40年以上にわたり子どもたちを見守ってきた保育施設代表の柴田愛子さんに聞きました。

【年齢別記事 保育園のママ・パパ向け】
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「幼少期の親子時間」こそが人生の原点に

 共働き家庭の毎日はとにかく忙しいもの。朝や夕方など1分が惜しいという中で、子どもがボーッとしていたり、遊び始めたりすると待つことができず、つい「早くしなさい!」とせかしてしまうこともあるでしょう。寝かしつけが終わると、「今日も早く早くって何度も言ってしまったな」、などと一人反省会をする日もあるかもしれません。

 「保育園に子どもを通わせるママ・パパは毎日大変ですよね。朝は仕事に間に合わないといけないし、夜は早く寝かしつけなきゃいけないし、『早く』『急いで』ばかり口にしてしまう状況はよく分かります。でも、『早く』『急いで』と時間に追われる毎日だと、子ども時代の価値が薄れてしまうんです」。こう話すのは、認可外保育施設、りんごの木子どもクラブ代表の柴田愛子さんです。

 子ども時代に大事なことは、親子の温かい時間を持つこと。そうした時間を持つことこそが、子ども時代の価値だと柴田さん。

 「子どもにとって、幼い頃に家族で過ごした温かい時間の思い出は、大人になってからも、思い出すたびに、人生を励まし、応援してくれる宝物です。一方親にとっても、その後の子育てや親子関係で悩むことがあったときに、親としての気持ちを取り戻すことができる、まさに親子の原点となる時間です」

 幼少期の親子の温かい思い出は、親子にとって生きる軸となるものだと柴田さん。けれども足元の時間は毎日猛スピードで過ぎていく中で、どのように親子の生きる軸ともなる時間を捻出すればよいのでしょう。また、温かい思い出となる時間とは、どのように過ごす時間のことなのでしょうか。柴田さんに詳しく聞いていきます。

豊かで温かい幼児期を過ごすためのポイント

●日々の親子時間を大切にすべき理由
●子どもと遊ぶ楽しさを理解できる親になるためにできること
●不必要な時間を削るために必要な視点
●「早く、早く!」のループから抜け出す方法

次ページから読める内容

  • 家族団らん、特別なことは必要ない
  • 子どもといる時、笑顔の親と笑わない親
  • 「文化的な暮らし=快適」ではない
  • イライラループを遮断する時間を

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