幼児向けにデザインされている保育園の明るいトイレとは違い、古くて暗いイメージがある小学校のトイレ。入学を控えて、わが子がちゃんと一人で行けるのか不安を感じているママ・パパも多いでしょう。入学時に気を付けておくべきポイントを、國學院大学人間開発学部子ども支援学科の鈴木みゆきさんに聞きました。

【年齢別記事 保育園のママ・パパ向け】
(1) 「同性の子と遊ばない」気になる親が大事にすべきは?
(2) 朝の徒歩登園が、生活習慣やその後の学力にも好影響
(3) 和式で古い?小学校トイレへの不安感をなくすには ←今回はココ
(4) けっこう傷つく「ママのせい」発言 どうすれば?

 保育士が付き添ってくれ、トイレトレーニングや手洗いを促すかわいいイラストが貼られていた幼い頃のトイレとは違い、和式であることが多く、「古い」「ジメジメしている」といったイメージを持ちがちな小学校のトイレ。

 小学校入学前には、保育園から「自宅が洋式トイレの場合は、和式トイレにも行けるよう練習しておくように」と言われるケースもあり、「ちゃんと一人でトイレに行けるだろうか」「和式でトイレができず、おもらししたら」「おもらしが原因でいじめられたら」と入学前に不安を感じるママ・パパもいるでしょう。

 実際に、子どもが学校でトイレに行けず、うんちやおしっこを我慢してしまうと、健康面だけでなく、学習面など学校生活全般においても、さまざまな弊害が生じてしまいます。かといって、親が過剰に心配してしまうことによるリスクもあるようです。入学前に準備をしたり、情報を集めたりすることで、不安を減らしていきましょう。

 國學院大学人間開発学部子ども支援学科教授で、文部科学省中央教育審議会の「幼児教育と小学校教育の架け橋特別委員会」メンバーである鈴木みゆきさんに、具体的に解説してもらいます。

■次のページで詳しく紹介
・小学校の洋便器化はどれくらい進んでいる? 地域差はある?
・子どもがトイレに行くことを我慢する一番の弊害は?
・排便習慣を付けるには