子どもとの時間を有意義に過ごすためにもアート体験がぴったり。親子のコミュニケーションツールになるだけでなく、子どもの情操教育としても優れています。過ごしやすい春、これからの季節は、自然を感じながら屋外でのアート体験もおすすめ。自然とアートの両方が楽しめます。前回に引き続き、「子どもが子どもらしく表現あそびができるように」をモットーにMaple表現あそびの会を主宰する元幼稚園教諭の佐田真有子さんと画家の高橋彩さんに、外で手軽に楽しめるアートを教えていただきました。

【年齢別特集 保育園のママ・パパ向け】
(1) 走るのがニガテ その原因は浮き指かも?
(2) 子どもの靴選びは足を固定する「かかと」が命
(3) 子のアートの心を育てる 絵の具、フェルト遊び
(4) 子どものアートな心の育て方(お外編) ←今回はココ

 子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学校低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

お外で色水ジュース作り

 色水ジュース作りは、絵具を溶かした色水を混ぜて、“ジュース”を作るという見立て遊びです。

 「コップに青色の水を入れて、次に赤色の水を入れたら、色が混ざって紫になる……など、遊びながら “混色の仕組み”を知ることができます」(高橋さん)

 子どもが大好きな水遊び感覚でできるので、2~3歳ごろから楽しめます。お部屋だと色水をこぼして汚さないように親が口やかましくなりがちで、ダイナミックに遊ぶのはなかなか難しいもの。だから、お外で行うのがおすすめです。マンションのベランダでも手軽にできますよ。

■準備するもの

・絵具 赤色・黄色・青色・白色など
・ディスペンサーポンプボトル(ペットボトルでも可) 絵具の色の数だけ
・水
・透明なプラスチックコップ
・ストロー
・タオル

 ディスペンサーポンプボトルに、赤色、黄色、青色の絵具を入れて水で溶かし、色水を作ります。子どもの手が届くテーブルなどに、ボトルを置きます。

 用意ができたら、子どもにコップを持たせて、 自由に色水を入れて“ジュース”を作る様子を見守ります。色と名前が一致するように、赤色と黄色を混ぜたら「オレンジになったね」など、 必要な場面で声かけをするといいでしょう

<次のページからの内容>

●ベランダでジュース遊び 
●絵の具でTシャツ染め 
●鉛筆やクレヨンでお外をスケッチ 
●2歳からアートに触れるのが大事な理由