2歳前後になると「そろそろ生活のルールを教えたい」と考え始めるママ・パパは多いのではないでしょうか。ただ、自我が芽生える2歳前後の子どもは「イヤイヤ」「かんしゃく」「駄々をこねる」「自分でしたい!」など“感情パワーさく裂”。「魔の2歳児」といわれ、親は悩みがちな時期です。生活習慣やルールを上手に教える方法はあるのでしょうか。発達心理学と幼児教育の専門家に聞いてみました。

【年齢別特集 保育園のママ・パパ向け】
(1)卒園前にしてよかったこと しなくて後悔したこと
(2)入学前にしてよかったこと しなくて後悔したこと
(3)自我が芽生える2~3歳から身につけたい生活習慣 ←今回はココ
(4)トイレトレーニング 年齢で区切って焦らないで

子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学校低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

自我はモーレツだけど“実力”の伴わない2歳児

 何にでもイヤイヤ、かんしゃくを起こす、駄々をこねるーー。「子どもが2歳のころは、親はとてもたいへんです」。そう話すのは、発達心理学と幼児教育が専門の東京学芸大学教授の岩立京子さんです。“魔の2歳児”という言葉もあるほどで、赤ちゃん期との違いに戸惑ってしまう親は少なくありません。

 「子どもは1歳後半ごろから、“自分”を持ち始め、自我が芽生えます。成長している証しです」と岩立さん。とはいえ、頭では分かっていても、忙しい時間帯に「イヤイヤ」など反抗されると、親は本当に困ってしまいます。

 「親もどうしていいか分からなくなって、親子対立に陥りがちです。例えば、力ずくで抱きかかえて移動させるなど、無理やり言うことをきかせたり、あるいは反対に『もう勝手にしなさい』と突き放してしまったり」と岩立さん。

 「まず、理解してほしいのは、たいへんなのは親のせいではないということ。子どもの発達の段階がそうさせています。この時期、子どもの自我は猛烈に芽生えます。でも、その割には“実力”が伴っていません。『自分で』と言い張るけど、実際はできない、ということはよくあります」。例えば「靴下を絶対に自分ではきたい」と思い、親が手伝うと怒る。でも自分ではできないから、イライラが募る。それを上手に伝えられなくて、かんしゃくを起こす。「情動(感情)のコントロールがまだ上手にできないため、一度起きた感情を収めることもとても難しいです。言葉での説得も通用しないし、親はどうしていいか分かりませんよね。このころの子どもと向き合うのは、“戦いのアリーナ”と表現してもいいぐらい。悩むのが当たり前です」

<次のページからの内容>
・わざとやらない? 本当にできない?
・子どもに生活習慣やルールを教える意味とは
・「自分がしたほうが早い」と思ってしまうけど
・「わがままな王様」と「自立できない子」
・お互いが言いなりにならない方法とは
・保育園に「丸投げ」ではなく、上手に連携

次ページから読める内容

  • 「わざとやらない」ではなく条件が変わると「できない」
  • 生活習慣を身につけさせる目標は「自立させること」
  • 親が試行錯誤して、着地点を探す行為に意味がある
  • どちらかがどちらかの言いなりになってはいけない
  • 保育園に「丸投げ」ではなく、上手に連携しよう
  • パパと情報共有して「子どもの発達を楽しみ、味わう」

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