涙の卒園シーズンが近づいてきました。卒園を前にして、ママ・パパはどのような感慨を持っているでしょうか。小学校入学を目前に控え、不安を感じているかもしれません。日経DUALでは「卒園前後にやってよかったこと、やらなくて後悔したこと」の読者アンケートを実施しました。前回の「思い出づくり」に関する結果に続いて、今回は「4月以降の小学校生活準備」の視点から紹介します。先輩ママ・パパが、やっておけばよかったと後悔していることとは?

【年齢別特集 保育園のママ・パパ向け】
(1)卒園前にしてよかったこと しなくて後悔したこと
(2)入学前にしてよかったこと しなくて後悔したこと ←今回はココ
(3)自我が芽生える2~3歳から身につけたい生活習慣
(4)トイレトレーニング 年齢で区切って焦らないで

子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学校低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

本アンケートは2018年1月31日~2月18日に実施。読者90人が回答。回答者の内訳は女性が84.4%、男性が15.6%だった。子どもの人数は1人が35.6%、2人が52.2%、3人が10.0%、4人以上が2.2%。子どもの年齢(複数回答)は、年長が27.8%、小学1年生が26.7%、小学2年生が12.2%の順に多かった。

正しい鉛筆の持ち方ができず、書くことを嫌がるように

 卒園シーズン到来。小学校の入学式も間もなくですね。新生活への期待とともに、「わが子はちゃんとやっていけるだろうか」などと不安を感じている人も多いのではないでしょうか。

 既に保育園や幼稚園、認定こども園などを卒園したお子さんがいる人に、「小学校入学直前の3~4月に、入学後を見据えて『取り組んでおいてよかったこと』、または『取り組んでおくべきだったと後悔したこと』がありますか」と聞いてみました。

 「ある」と回答した人は45.6%と、「ない」(25.6%)を上回りました。具体的に、どのようなことに取り組むべきなのでしょうか。遊びがメーンだった保育園や幼稚園と違って小学校は「勉強するところ」。やはり、学習系の回答が目立ちました

 学習するための前準備として、鉛筆の持ち方を教えておくべき、と指摘した回答が多くありました。「鉛筆の持ち方。字を書くことが基本なので、それがうまくいかないと嫌になる」「正しい鉛筆の持ち方がマスターできていなかったため、書くことを嫌がるようになった

1学期でつまずくと早くも勉強に対する苦手意識が

 「ひらがなの練習。書ける、読めるをしっかりと」「ひらがな、カタカナが読み書きできるように習慣づけておけばよかった」などの声も多く聞かれました。

 「文字が書けるようになっていること、簡単な足し算・引き算ができるようになっていること。わが家は公立保育園に通っていたので、保育園でお勉強的なことは何一つしてもらえませんでした。でも、幼稚園に通っているお子さんは、簡単な読み書き・計算は既に幼稚園で習得済み。小学校の1学期でつまずくと、早くも勉強に対する苦手意識ができてしまいます

<次のページからの内容>
・「机に向かう習慣」はつけておくべき?
・小学校生活をイメージできる◯◯を利用
・もう少し前から「早寝早起き」に取り組めば……
・親もタイムスケジュール変更で大騒動
・気にかけてくれる保育士さんがいなくなったら
・卒園を迎えた心境を一挙掲載!