「おはようございます!」という大きな声の挨拶は気持ちの良いものです。多くの親はぜひわが子にもそんな挨拶をさせたいと思う一方で、実際そんな目の覚めるような挨拶ができる子は一握り。子どもはなぜ挨拶が苦手なのでしょうか? 行動科学をベースにしたコーチングを活用し、多くの親子に接してきた専門家に、子どもにとっての挨拶の難しさが何か、また、それを乗り越えるコツを伺いました。

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子どもにとって挨拶は難しいことを知ろう

 挨拶が「できる」「できない」は、その子が「いい子」かどうかを判断する基準ではありません。ましてや生まれてまだ数年しか生きていない幼児にとって、たかが挨拶の出来など大した問題ではない。――そんなことは十分理解していても、それがわが子のこととなるとモヤモヤしてしまうのが親心。同じ年齢の子どもが大きな声で挨拶する傍らでモジモジしているわが子を見ると、つい「なんでうちの子はちゃんと挨拶ができないのかしら……」とやきもきしてしまうでしょう。

 他のことなら親が何度か「〇〇しなさい」と言えば、できるようになる子でも、なぜか挨拶に限ってはなかなかできるようにならないことも。そんな子どもの挨拶の不思議について、一般財団法人日本キッズコーチング協会理事長の竹内エリカさんは次のように話します。

 「一見、大きな声で挨拶ができる子がいい子に見えるのは事実なので、挨拶をさせたいと思う親の気持ちは理解できます。でも、実は挨拶をするというのは、とてもく難しいもので、ちょっとしたルールを教わり理解するのとは事情が違うのです。挨拶できる子どもにするためには、まずは親が子どもにとっての難しさを理解し、その上でわが子にとって何がハードルになっているのかを考え、挨拶しやすい環境を整えてあげるのがよいでしょう」

 竹内さんの言う挨拶の「難しさ」や「ハードル」とは一体どのようなものなのでしょう。次のページから、子どもが挨拶をしやすくなるための環境づくりとはどのようなものか、竹内さんにお話しいただきます。

図:子どもは挨拶をするのにこんなにハードルを抱えてます

次ページから読める内容

  • 保育室のドアを開けたら挨拶をしよう
  • 練習で抵抗感は下がる
  • 親はワンパターンを心がけて
  • 親の声がけは実況中継法が正解
  • 3歳は挨拶が苦手な時期

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