子どもが病気になっても、急に仕事を抜けられない、休めない…。そんなとき、頼りになる「病児・病後児保育」。前回は2018年度の日経DUALと日本経済新聞社による共同調査「自治体の子育て支援制度に関する調査」を基に、病児保育の最新トレンドをチェックしました。

 では、病児・病後児保育はいつ、どのように利用すればいいのでしょうか。

【年齢別特集 保育園のママ・パパ向け】
(1) 子育て支援充実自治体、病児保育はお迎え付きも
(2) 発熱、嘔吐、感染症…病児保育はいつ・どう使う? ←今回はココ
(3) 入学準備 早寝早起き・ひらがな訓練よりすべきこと
(4) 就学前の不安解消! トイレ、早起き、箸、蝶結び

子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学校低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

 発熱、嘔吐、感染症など子どもが発病した場合、通常、保育園では保育をすることができません。

 「保育園を考える親の会」代表の普光院亜紀さんによると、保育園で病気の子どもを預かれないのには正しい理由があります。

1. 病気の子どもにとって、集団保育の環境で過ごすのはつらいことである
2. 看護体制が十分には整っていない
3. 園内に感染症がまん延する恐れがある

 「診察の結果、感染症であることが分かった場合は、学校保健安全法施行規則に定められた『出席停止期間』に準じてお休みを取り、かかりつけ医の登園許可証をもらってからでないと登園できないのが普通です」(普光院さん)

 また感染症などの病気に関しては、各自治体によって、登園の基準が設けられています。「こうした登園に関する決まりは、入園時に渡される『入園のしおり』などに書かれています

 こうした決まりをあらかじめ確認したうえで、子どもが病気になったときにどうするか、家庭内で話し合っておく必要があるでしょう。

<次のページからの内容>

・病児・病後児保育はどのように利用する?
・原則として事前登録が必要
・何度も電話をかけて枠を確保?
・保護者の代わりに保育所へ迎えに行くサービスも