最近では妊娠中でも体力維持のため、ある程度は体を動かしたほうがいいと言われます。その一方で、妊婦さんは「あまり体に負担をかけないで」とも忠告されがちです。「妊娠中に新しくスポーツを始めてもいいの?」「妊娠前と同じように運動しても問題ないの?」といった疑問は尽きません。そんな「どこまでやっても大丈夫?」という妊娠中のスポーツに関する疑問や注意点を、産科・婦人科で長年の経験を持つ専門の医師二人に解説してもらいます。

【年齢別特集 妊娠・育休中のママ・パパ向け】
(1) 実は4分の1が帝王切開 緊急時に慌てない基礎知識
(2) 帝王切開のリスクと注意点 術後の回復は大変なの?
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(4) 赤ちゃんにインフルエンザワクチン どうする?
(5) 秋冬に増える赤ちゃんの胃腸炎 感染予防と家庭ケア
(6) 妊娠中のスポーツ どこまでやっても大丈夫? ←今回はココ
(7) 妊娠中の仕事の負荷 法律で保護される範囲は?

自己判断は禁物 安全に運動するためのポイントを事前に押さえよう

 妊娠中の適度な運動は、分娩時や産後の回復を支えるための体力の増強などに役立ちます。とはいえ妊娠中はおなかが大きくなり、血液の循環の状況や呼吸の深さなど、体が妊娠前とは大きく変わります。お母さんの体だけでなく、赤ちゃんの状態も考慮しなければなりません。

 そのため、妊娠中に安全に運動するには「自己判断でスポーツを始めることはせず、母体の状態をよく確認したり、スポーツの開始前後にメディカルチェックを実施したりすることが重要です」と、日本医科大学多摩永山病院の院長で女性診療科・産科の医師として20年以上の経験を持つ中井章人さんはいいます。

 中井さんによると、日本では1970年代後半ごろから妊娠中に実施するスポーツ(妊婦スポーツ)に関する調査が始まりました。90年代までには研究が進んで、どのくらいの負荷ならお母さんや赤ちゃんにとって安全に運動できるのか、ある程度の目安がまとまっているそうです。以下の4種類のポイントを順番に見ていきましょう(下の図)。

次ページから読める内容

  • 運動を始める前に母体の持病や合併症など、健康状態をチェックすべし
  • スポーツ開始は妊娠12週以降、継続時には20週前後に注意
  • 運動強度は妊娠する前の70%くらいに抑えよう
  • 初心者は指導者のもとでメディカルチェックを欠かさずに
  • 運動するなら明るいうちに 炎天下での実施は避ける
  • 転倒・衝突のあるスポーツは避ける 実は危険な「あおむけ」にも注意

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