忙しい共働きのママやパパは、毎日の離乳食作りを負担に感じてしまいがち。ですが、離乳食作りは、家族の食事をグレードアップさせるチャンスでもあります。本特集(3)「共働き家庭の離乳食『三大悩み』を解消!」に続き、一般社団法人母子栄養協会代表理事で、離乳食アドバイザーの川口由美子さんに、栄養があって赤ちゃんが食べやすい離乳食が作れ、さらに家族の食事作りにも応用できる3つの「一石二鳥」レシピ&アイデアを教えていただきました。

【年齢別特集 妊娠・育休中ママ・パパ向け】
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(3) 共働き家庭の離乳食「3大悩み」を解消!
(4) 子どもも大人も喜ぶ離乳食「一石二鳥」レシピ ←今回はココ

 子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学校低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

常備すれば大人ごはんにも離乳食にもマルチに役立つ

離乳食「一石二鳥」レシピ&アイデア その1

「みじん切り&ゆで野菜ミックス」を作り置きしておく

→赤ちゃん向け栄養たっぷりスープと、家族の肉魚料理の付け合わせが同時に完成
→子ども向け「野菜たっぷりのピザトースト」作りにも

 最初にご紹介いただいたのは、川口さんが自宅でも日常的に作り、冷凍庫に常備しているという、「みじん切り&ゆで野菜ミックス」のレシピ。「栄養たっぷりの離乳食が簡単に作れ、さらには家族のごはんの肉料理や魚料理のソースにもなり、ピザの具にもなる、という具合にマルチに活躍する、応用範囲の広いレシピです。離乳食期のお子さんがいるご家庭は、ぜひ試してみてください」と川口さん。

 作り方はとても簡単。家にある野菜をみじん切りにして大量のみじん切り野菜ミックスを作り、ゆでたうえでフリージングするだけです。「野菜は、タマネギやニンジン、トマト、キャベツ、ナス、ズッキーニなど、何でも構いません。きのこ類を入れると、いいお味が出ます。それらをみじん切りにして鍋やフライパンに入れたら、水をひたひたに加え、野菜が柔らかくなるまでゆでます。大人向けには、ゆでる前に油でいためてもいいですね」。

 「みじん切り&ゆで野菜ミックス」を作ったら、まず、ゆで汁ごと、野菜たっぷりのスープとしていただきます。「離乳食として赤ちゃんに食べさせる場合は、味付けは塩だけで構いません。おかゆに混ぜるのもいいし、固形物(野菜)以外の上澄みだけを飲ませてもいいですね。大人向けにはコンソメを足してもいい。トマトをたっぷりめにすると、野菜のおいしいおだしがたっぷり味わえる濃厚なミネストローネになります」。

 スープはその日のうちに飲んでしまい、残ったみじん切り野菜はフリージングしておきます。「野菜はすでに柔らかくなっているので、解凍してちょっと潰したりするだけで離乳食になるほか、大人や幼児の食事にも幅広くアレンジすることができます

 では、家族向けに、どのようなアレンジ方法があるのでしょうか?

ひき肉に混ぜて焼けば、見た目も楽しいカラフルハンバーグに(上2枚)。ケチャップを塗ったパンに広げ、チーズを乗せて焼けば、手軽に野菜たっぷりのピザトーストが出来上がる(下2枚)。調理・写真/編集部、以下写真同
ひき肉に混ぜて焼けば、見た目も楽しいカラフルハンバーグに(上2枚)。ケチャップを塗ったパンに広げ、チーズを乗せて焼けば、手軽に野菜たっぷりのピザトーストが出来上がる(下2枚)。調理・写真/編集部、以下写真同
<次のページからの内容>
・「みじん切り&ゆで野菜ミックス」の活用術!
・離乳食のとろみ付けで使った片栗粉は、幼児向けご飯でも大活躍
・いつもの汁物や野菜いためがひと手間でごちそうに変身
・妊婦NGのマグロを、産後ママと赤ちゃんが積極的に取りたい理由とは?
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