来年度の保育園入園に向けて、保活の準備を始めている人も多いでしょう。入園希望順位を付けるために保育園見学は欠かせません。しかし、今年は新型コロナの影響で保育園選びにも支障が出ています。例年行われている説明会や見学などを開催しない園が多く、園生活の実情がつかみにくくなっているからです。そこで、コロナ禍においては保活をどうすべきか、「保育園を考える親の会」代表の普光院亜紀さんに聞きました。2回に分けて紹介します。

【年齢別特集 妊娠・育休中のママ・パパ向け】
(1) コロナ禍での保育園選び 見学できない悩みどうする ←今回はココ
(2) 認定こども園・幼稚園を選ぶなら 見るべきポイントは
(3) 妊娠中の便秘・痔 人には聞けないお悩み解消
(4) 妊婦を悩ます頭痛、腰痛、むくみ 対策とセルフケア

 保育園選びで最も大切にすべきは何でしょうか。「家から近い保育園を条件にする人もいますが、最も大事なのは保育の質です。子どもが一日の多くの時間を過ごす場所です。保育の質が低いところを選んでしまって、後からたいへんな思いをする人もいます」と、普光院さんは言います。

 保育の質を見るためには保育園見学が必要ですが、今年はその機会がほとんどありません。普光院さんはコロナ禍での保活の第一歩として、「とにかく園に直接連絡をとってみること」を勧めます。自治体によっては一律で見学を不可としているところもあります。そのような情報を目にしてしまえば、「決められているならば仕方がない」と諦めてしまう人がいるかもしれません。「でも、そこで諦めてしまってはもったいないのです」と普光院さんは言います。

 「認可保育園には公立と私立があり、私立の保育園のなかには、園長の裁量で見学の可否を決めているところもあります。直接連絡をして問い合わせてみてください」。また、見学は受け付けていない園でも、保育の様子をブログで紹介するなど入園希望者に向けて工夫をしている保育園もあります。保育の様子についての情報を得られる機会をどのように設けているかを、併せて尋ねてみるといいでしょう。

 本来は、子どもが通うことになるかもしれない園を選ぶ作業では園見学が必須ではあるのですが、それがままならない今、どうすればいいのでしょうか。実は、「園の中を見学できなくても、保育の質を見ることができる方法があります」と普光院さんは言います。実は、お散歩の様子などがヒントになるのです。具体的にはどうやって見ればいいのでしょうか。次ページ以降、コロナ禍での保活の極意をご紹介します

日経DUALの便利なツール 保育園探しにお役立ち!

「みんなのラクラク保育園検索」 東京、埼玉、神奈川、千葉、大阪市9500件以上の保育園情報をまとめて検索できます。

「あなたの街の保育園事情分析」 入園決定率、認可整備率、園庭保有率など、自治体ごとの保育園事情を深掘り。ぜひご活用ください。