一昔前までは一般的とは言えなかった立ち会い出産も、今や半数以上の夫婦が行うようになりました。ただ、依然として立ち会う、立ち会われることに不安を抱く夫、妻も少なくはありません。

 実際に立ち会い出産したママ、パパの声や体験談をご紹介するとともに、「立ち会い出産」のメリットとデメリット、また事前に話し合うべきことなどについて、「みのおママの学校」代表で助産師の谷口陽子さんに聞きました。

【年齢別特集 妊娠・育休ママ・パパ向け】
(1) 「立ち会い出産」することで夫婦一緒に育児が始まる ←今回はココ
(2) 第二子は妊娠時からパパが上の子の面倒を見て
(3) 「チーム育児」で家庭も仕事もうまくいく
(4) 夫、祖父母、ママ友パパ友を育児に巻き込もう

 子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学校低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

経腟分娩の立ち会い出産の割合は約6割に

 妊娠して、臨月を迎え、いざ出産! となる前に、夫婦の間で決めておくべきことは数多くあります。その一つが「立ち会い出産をするかどうか」です。

 厚生労働省の「母親が望む安全で満足な妊娠出産に関する全国調査」(2013年)によると、出産に立ち会った夫は全体の53%と半数を超えており、帝王切開ではない経腟分娩(腟を通って赤ちゃんが出てくる分娩)になると59%と6割に迫ります(下図参照)。その前の2006年の調査では39%(経腟分娩)だったので、20%も増加したことになります。この調査結果から5年が経過していることを考えれば、その割合はさらに増加している可能性が高いでしょう。

 では、「立ち会い出産しなかった」場合は、何が理由だったのでしょうか。同調査によると、「産婦が希望せず」が50%と理由の半数を占めました。続いて「その人(夫や親など)が多忙」が14%、「その人が希望せず」が11%となっています。妻の出産に立ち会ってほしい気持ちと立ち会ってほしくない気持ち、夫の立ち会いたい気持ちと立ち会いたくない気持ち、このあたりの機微は人それぞれのようです。

 「もちろん立ち会い出産は強制するものではありませんし、まずは夫婦でよく話し合うことが必要だと思います。ただ私自身は、出産という人生の一大イベントを夫婦で共有することで、共に育児のスタートラインに立つきっかけの一つになると思うので、立ち会い出産を前向きに捉えてもらえたらと思います」

 こう語るのは、出産や育児中のママをサポートする「みのおママの学校」を主宰し、自身も現役の助産師として働く谷口陽子さんです。谷口さんは、「赤ちゃんを出産するということは、ママにとっても赤ちゃんにとっても命がけ。その体験を目の当たりにすることで、パパもより愛おしさや感謝の気持ちが湧いてくるはず」と語ります。

<次のページからの内容>
● 安定期には、立ち会い出産について夫婦で話し合いを
● 「血が苦手」という男性は医療者に相談して
● 「産後、セックスレス状態になったが、時間が解決してくれた」
● 「お互い、立ち会うのは当たり前と思っていた」
● 「妻が命がけで頑張っているときに、それ以上に大事な仕事なんてない」

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  • 安定期には、立ち会い出産について夫婦で話し合いを
  • 「お互い、立ち会うのは当たり前と思っていた」

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