今は新型コロナウイルスの影響で、在宅勤務のまま産休・育休に入る人もいるかもしれません。コロナにより社会の混乱が続く中、仕事や体調管理などにおいて、産休・育休に入る前に何に気を付け、どんな準備をしておく必要があるでしょうか。産婦人科医・母子保健の専門家で、時間術の本を出版するなど仕事術にも精通し、私生活では生後9カ月から15歳までの6人の子どものママでもある吉田穂波さんに2回に分けて聞きます。今回は、妊娠後期の体調の把握や、計画的に産休・育休を過ごすために、ぜひ実践したい6種の「メモ術」を教えてもらいました。

【年齢別特集 妊娠・育休中のママ・パパ向け】
(1) 産休前の仕事引き継ぎ コロナ禍で意識すべきこと
(2) メモ活用で妊娠後期の体調を把握 産育休準備も ←今回はココ
(3) つわりの妻支える夫の声掛け 不安やストレス和らげる
(4) 出産前後、パパの心得 これだけは押さえておきたい

無計画に産休・育休に入ると後悔することも

 産休に入る前は、仕事の引き継ぎなどがあり、誰でも気持ちの余裕がないもの。特にウィズコロナの今は、仕事でイレギュラー案件が発生しやすく、その対応にも追われているかもしれません。

 ですが、「妊娠後期になると、予測不可能なことが発生する可能性もゼロではありません。妊婦として、体調管理面で気を付けるべきことがいろいろ出てきます。

 また、出産前後の過ごし方を計画・準備せずに産休・育休に突入してしまうと、あとから『あのとき時間があったのに、やりたいことができないまま終わってしまった』などと後悔することもあるかもしれません。この貴重な時間を自分のためにも生かしたいですね」。産婦人科医で母子保健の専門家でもある吉田穂波さんはこのようにアドバイスします。

 そこで、妊娠後期の体調把握や、産育休の過ごし方で役立つ6つの「メモ術」を吉田さんに伝授してもらいました。次ページから具体的に解説してもらいます。