厚⽣労働省の⼈⼝動態調査に基づく消費者庁の分析調査によると、0歳の子どもで事故による死因として、屋外での交通事故は5.8%を占めます。また、1歳では28.2%と最も大きな割合となっています。日々生活する中で、大切な命をどう守るのか。国立研究開発法人 産業技術総合研究所人工知能研究センターで「子どもの傷害予防」を研究し、1歳と6歳の子どものママでもある大野美喜子さんに、交通事故を防ぐために注意すべき点を解説してもらいます。

【年齢別特集 妊娠・育休中のママ・パパ向け】
(1) 妊娠中は熱中症になりやすい コロナの夏の注意点
(2) 妊娠中の夏は水分と食事に注意 ぼうこう炎予防も
(3) 乳児の2大室内事故は窒息と溺水 防ぐためには
(4) 0~1歳交通事故で注意すべきは 親の意識変えよう ←今回はココ

 「子どもの傷害予防」を研究する大野美喜子さんは、0~1歳の交通事故の傾向について「親が運転する自動車や自転車に同乗しているときの事故のほか、歩行中の事故などがあります」と話します。

チャイルドシート軽視は危険

 親の運転する自動車が事故に遭った際、子どもの命を守るためにできることとして、チャイルドシートの活用があります。もっとも、6歳未満の幼児については、チャイルドシートの着用は法律で義務づけられています。

 ただ、大野さんは「チャイルドシートの着用率は約70%にとどまっています」と指摘します。

 チャイルドシートに乗せない理由として多いのが、「子どもが嫌がる」というもの。大野さんらが2013年、6 歳未満の子どもを持つ 20~49 歳の保護者1008人 を対象に実施したアンケートで、「子どもがチャイルドシートの着用を嫌がったときにどうするか」 と聞いたところ、

・少し様子を見て、それでも嫌がったらチャイルドシートから降ろして発車(15%)
・嫌がったら、かわいそうなので、すぐにチャイルドシートから降ろして発車(9%)
・いつも嫌がるのでチャイルドシートには乗せていない(5%)

という回答結果が得られました。つまり、約30%の保護者が、「子どもが嫌がる」という理由で、チャイルドシートから子どもを降ろして車を運転していることが分かります。

 ただ「嫌がっているからと、子どもをチャイルドシートから降ろし、運転していない親などが子どもを抱っこする、といった行為は非常に危険です」 と大野さんは警鐘を鳴らします。

次ページから読める内容

  • 子どもがチャイルドシートで大泣きしたら?
  • 子どもと自転車との衝突事故を防ぐには
  • 子どもをおんぶした状態の自転車運転も…
  • 歩き始めに要注意

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