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入園してから分かる「保育の質」の本当に大事なこと

【年齢別特集 妊娠・育休】(2)子どもには遊びに夢中になる時間が何より大事/求められる「子ども主体の保育」とは


 今年の夏は暑さ続きで、妊婦さんや小さなベビー連れの大変さも増しているのではないでしょうか。さて、前回は「保育園を考える親の会」代表の普光院亜紀さんにお話を伺い、「保育園見学は、なるべく早く」というアドバイスをいただきました。今回は、園見学時に知っておきたい先輩ママの「気づき」と、現在、普光院さんが最も注目している「子ども主体の保育」について、普光院さんにご寄稿いただきました。保活中の親のみならず、保育園に子どもを預けている親なら知っておくべき、最前線のトピックです。

【年齢別特集 妊娠・育休】
(1) 来年4月の入園を希望するなら、1日も早い園見学を
(2) 入園してから分かる「保育の質」の本当に大事なこと ←今回はココ
(3) 育休復帰が格段に楽に!目から鱗のミニマムな暮らし
(4) 育児中こそミニマムに 家族の物を“減らす”コツ

子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学校低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

「保育の質」の見え方 ビフォー・アフター

 「保育園を考える親の会」が今年の6月に会員を対象に行ったアンケートで、自分のお子さんが保育園に入園する前と入園した後で、自分が「保育の質」として大切だと考える事柄が変わったかどうかを聞いたところ、約7割の人が「変わった」と答えました。

 どんなことが変わったのか、回答のコメントを一部紹介してみましょう。

入園前と後では、親の「保育の質」の捉え方がこう変わった!
 「認可園ならどこも同じと思っていましたが違いました。環境的にはある程度同じでも、保育の質では保育士のプロとしての感覚が大きく左右することが分かりました」

 「預ける前は、部屋の広さや園庭などの環境を一番気にしていましたが、現在は保育士が子ども一人ひとりにちゃんと向き合ってくれているかどうかが大切だと感じるようになりました」

 「入園前は単純にハード面に目が行きましたが、通ってみると保育士の細やかな声かけや読み聞かせ、お散歩、子どもの成長に合わせて興味の持てる遊びをするなど、点数化できない部分の重要さを感じました」

 「以前はサービスがよいことが質だと思っていました。例えば、オムツの購入から廃棄まで全部受けてくれたり、夕食まで用意してくれたり。でも、親が子どもの生活や育ちをしっかり見たり、育児の面倒さに向き合っていけるように伴走者になってくれるような今の園に入ってからは、子どもの育ちを丁寧に説明して親を巻き込んでくれることに質の高さを感じています」

 「大人の一方的な都合や要望に合わせるのではなく、子どもがのびのびと遊んだり学んだりできるような子どもが中心となる保育をしていただくことが一番大切と感じました」

 「子どもには遊びに夢中になる時間が何より大事だということ。それまでは、リトミックとか英語とかの時間があったら、お稽古事が省けてよいのに、なんて考えていました」

 入園前は施設のハード面や親へのサービスが気になったけれども、入園後は保育士の子どもへの関わりや遊びが重要と感じたという人が多数に上りました。一方で、保育室のゆとりや、戸外遊びを保障する環境などの重要性を改めて感じたという声もありました。

 多くの人が言及している「保育士の子どもへの関わり」は、施設の姿勢や運営方法によって左右される場合も少なくないと思います。こんなコメントもありました。

<次のページからの内容>
・園や担当する先生によって、子どもの育ちが違う?
・英語や絵画などの園内習い事よりも大事なこと
・OECDが定義する「保育の質」とは?
・「子ども主体」の保育は、学齢期の「アクティブ・ラーニング」にもつながる

次ページから読める内容

  • 専門的な視点から見ると
  • 子ども一人ひとりと向き合う保育

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DUALとは

普光院 亜紀 「保育園を考える親の会」代表
普光院 亜紀

出版社在職中に2人の子どもを保育園に預けて働く。1993年より「保育園を考える親の会」代表。保育、仕事と子育ての両立の分野の執筆・講演活動を行うほか、国や自治体の保育・子ども施策に関わる委員会等の委員も務める。著書に『後悔しない保育園・こども園の選び方』(ひとなる書房)、『保育園は誰のもの――子どもの権利から考える』(岩波書店)ほか多数。「保育園を考える親の会」が毎年実施している「100都市保育力充実度チェック」調査の詳細はこちら

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