皆さんの周りに、育休を取るパパは増えていますか? 2017年度の男性の育児休業取得率は5.14%でした。前年度より1.98ポイントアップして過去最高を記録したものの、まだまだ低い水準です。

 このたび日経DUALでは、「夫が育休を取得したことがある」というママ、「自分自身が育休を取得したことがある」というパパを対象にアンケートを実施しました! が、取得率の低さを反映したのか、回答数は伸び悩みました。母数は少なかったものの、「パパ育休」経験者のママ・パパからは一様に、「パパ育休取って(取ってもらって)よかった」「もっとパパは育休を取るべき」などの声が寄せられました。

 今回は、パパ育休で大事といわれる「どのタイミングで取るべき?」などについて、アンケート結果と併せて考えます。

【年齢別特集 妊娠・育休】
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(4) 「パパ育休」いつ取るのが正解? NG行為は? ←今回はココ

子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学校低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

「これで(キャリアが)終わるな」と休職前にプレッシャー

 育休を取ると決めたら、「いつ取るか」「何日取るか」を自分で決めなくてはいけません。ベストなタイミングや期間は、妻と夫の仕事や家庭の状況などによって異なります。

 育休を取得したパパに「自分の希望した期間とタイミングに育休を取れましたか(複数回答可)」と聞いたところ75%が「自分の希望通り取得できた」と回答。「あなたが育休取得から職場復帰後、仕事に関連して困ったことはありましたか(複数回答可)」という質問にも90%が「特に困ったことはなかった」と回答しました。

 一方で、こんな意見も。「上司はある程度、認めてくれたが、人事部に『男性の育休に事例がない』と言われ、反対された。仕方なく一旦折れたが、第1子が高熱になり、人事部の言い分など無視して、強引に取得したが、タイミングは最悪だった。今でも人事部の人間を恨んでいる。10年以上前の話だが、今でも当社は男性の育休が取りづらい環境」(男性、育休を取得した期間:2~3カ月未満)

 「夫は第1子のときに育児休暇を取得したが、休職前は周囲からの『これで(キャリアが)終わるな』などのプレッシャーがあり、復職後も(育児をすることが気に入らない)上司からのパワハラがすさまじく、第2子以降は育児休暇を取得したがらなかった」(女性、パパの育休取得期間:8~9カ月未満)。

うちの家庭はどれがいい? 育休取得の7タイプ

 育休を取得するなら、家族にとってベストな「タイミング」と「期間」を選択したいものです。NPO法人ファザーリング・ジャパンは、育休取得の類型について、下記のような7タイプに分類しています。夫婦で話し合う際の参考にしてください。

(出典:NPO法人ファザーリング・ジャパン)
(出典:NPO法人ファザーリング・ジャパン)
<次のページからの内容>
・「こうだったらよかったのに」理想のタイミング
・「期間」「タイミング」に不満が残った人の声
・「職場復帰のタイミングでもう一度育休を取ってくれたら」
・育休中パパのこんな言動にイラッとしました
・経験者は語る! 「パパ育休」を広げる秘策?