仕事に育児に忙しいワーママ妊婦さん。仕事の合間を縫って妊婦健診に行くのがせいいっぱいかもしれませんね。「しばらく歯のクリーニングや健診を受けていないけれど、しっかり歯みがきをしているから大丈夫」と思っていませんか? そこで妊娠中に気を付けたいデンタルケアについて、専門家に聞きました。

【年齢別特集 妊娠・育休中のママ・パパ向け】
(1) 働く妊婦 お産&育児の体力をつける夏ウォーキング
(2) 妊娠中の冷えを防ぐポイント 食事、服装、エアコン
(3) 働く妊婦さん、産休直前・産休中に気を付けたいこと
(4) 妊娠中の歯のケアが赤ちゃんにも影響する3つの理由  ←今回はココ 

子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学校低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

 出産、子育てにまつわる言い伝えには「子どもを1人産むと、歯が1本なくなる」というものがあります。「昔は栄養状態が今ほど良くなかったので、このように言われているのではと思われているかもしれませんね。しかし、これは今の世の中でもあり得ることです。それは妊娠中の口の中は、普段以上にトラブルが起こりやすい状態になっているからです」。大田区の歯科医院で30年以上にわたり歯科診療を行っている倉治ななえさんは、このように妊娠中の口内状態に警鐘を鳴らします。倉治さんは、日本歯科大学附属病院の臨床教授として、2010年に日本の歯科大学で初めて開設された同大附属病院の「マタニティ歯科外来」の開設にも関わり、妊婦さんの歯科治療に携わっています。

 妊娠中に歯のケアがなおざりになったり、妊婦さんの栄養状態が悪いと、生まれてくる赤ちゃんにも影響する、と倉治さん。「気を付けたい理由は3つあります」

<次のページからの内容>

● 妊娠中に歯や口中のケアが大切な理由
● 妊娠中は早産のリスクを高める歯周病が悪化しやすい
● 唾液の量や緩衝能(中和力)が低下、ケアもしづらい状況になる
● 母親が虫歯菌を持っていると、子どもにうつりやすい
● 歯みがき剤はフッ素が1500ppmに近いもので歯質を強化
● キシリトールでミュータンス菌を減らす
● 乳歯は妊娠ごく初期から作られ始める
● 妊婦の健康状態が赤ちゃんの歯質に影響
● 安定期に入ったら、健診と治療を済ませておこう

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