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妊娠中の不必要なダイエット 赤ちゃんの健康に悪影響

低出生体重児、ひいては子どもの糖尿病や高血圧のリスクが上がる


妊娠中に不必要なダイエットをすることが体重2500グラム未満で生まれる赤ちゃん(低出生体重児)の出産につながりやすく、生まれてくる赤ちゃんの健康にとっても大きな影響があることが明らかになっています。こうした研究を受け、日本産科婦人科学会や厚生労働省は今春、妊婦の体重増加の目安を引き上げました。妊娠中のダイエットの危険性について、国立成育医療研究センター 周産期・母性診療センター母性内科 診療部長の荒田尚子さんに聞きました。

【年齢別記事 妊娠・育休中のママ・パパ向け】
(1) 赤ちゃんを抱いたまま「防災袋」持ち出せますか?
(2) 妊娠中の不必要なダイエット 赤ちゃんの健康に悪影響 ←今回はココ

小さな赤ちゃんが増えている

 将来の妊娠を考える女性の健康状態を確認し、生活習慣や食事のありかたを指導する「プレコンセプションケア」。世界保健機関(WHO)が推奨し、日本では2015年に国立成育医療研究センターが国内初の「プレコンセプションケアセンター」を開設しました。荒田さんはこの「プレコンセプションケアセンター」の責任者としても活動しています。センター開設以前から、多くの妊娠前の女性や妊婦さんに食事や生活指導をしてきました。

 「ここ20年ほどやせ気味の女性が増えており、妊娠してからも、体重の増加や産後のプロポーションを気にしてダイエットをする人が目立ちます」と荒田さんは話します。

 「2000年くらいからBMIが18.5を下回るやせの女性が増えました。BMIは体重と身長から算出される肥満度を表す体格指数です。日本では、BMI18.5~25を普通体格としています。20歳代のやせの女性は1980年ごろは15%程度でしたが、2000年には23~4%と4人に1人まで増加しています。これにともない、2000年ごろに生まれた赤ちゃんは、1980年ごろに比べて180~190グラムも小さくなっています

 厚生労働省の人口動態統計でも、赤ちゃんの平均出生体重は減っており、低出生体重児の割合が増えていることが明らかになっています。

1990年代から赤ちゃんの平均出生体重は急激に減っている。2500グラム未満で生まれる低出生体重児の割合は1990年は6.3%だったが、2018年は9.4%に増えている( 厚生労働省「人口動態統計」より)
1990年代から赤ちゃんの平均出生体重は急激に減っている。2500グラム未満で生まれる低出生体重児の割合は1990年は6.3%だったが、2018年は9.4%に増えている( 厚生労働省「人口動態統計」より)

 こうした背景には何があり、それによってどのような問題が起こるのでしょうか。

次ページから読める内容

  • 胎内での栄養状態が良くないことで起こるリスク
  • 体にはある程度の脂肪も必要。妊娠前からの体づくり

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DUALとは

荒田尚子 国立成育医療研究センター、周産期・母性診療センター 母性内科 診療部長
荒田尚子

広島大学医学部卒業。慶応義塾大学医学部内科研修医を経て内科学・腎臓内分泌代謝科助手。横浜市立市民病院内科(糖尿病内科)医長、米国マウントサイナイ医科大学内分泌糖尿病骨疾患科留学を経て、2004年より国立成育医療研究センターに勤務。2010年より現職。次世代を担う健全な子どもの出生と成長も考慮した“女性医療”を内科の立場から提供している。

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