コロナ禍により経済情勢が悪化する一方で、働き方には変化の兆しが見られました。「ウィズコロナ」や「アフターコロナ」の時期は、育休取得や職場復帰への心構えも変わってくるのでしょうか。これから産休や育休を取得予定の人が、知っておきたい「発想の転換」について、前回に引き続き、育休後コンサルタントの山口理栄さんに聞きました。

【年齢別特集 妊娠・育休中のママ・パパ向け】
(1) 予防接種なぜ必要?子を守るため知っておきたいこと
(2) 【動画】出産前の不安はパパのタッチングケアで解消
(3) 変化する予防接種事情 出産前に知識を得て準備を
(4) コロナ禍で想定外の職場復帰や育休延長 心構えは?
(5) コロナ以降の育休 発想の転換がキーワードに←今回はココ

 コロナ禍によって経済情勢が悪化し、多くの企業は難しい局面に立たされています。今後、働く人を取り巻く環境はよりシビアになり、これから産休や育休を取得する人が念頭に置いておきたいことは増えていると育休後コンサルタントの山口理栄さんは指摘します。

 一方、コロナ禍によりテレワークの導入が広がりました。今回生じた働き方の変化が、未来の共働き子育て世帯にもたらしたメリットは大きいと言います。「保育園休園や学校休校は別として、これから子育てをする、あるいは子育て中の働く人にとって、社会がいい方向に変化するための後押しとなる、かなり大きなきっかけだったと認識しています。これまでなら出産や育児によってあきらめていたことを、あきらめなくてもよくなるかもしれません」

 第2波、第3波もあり得る状況の中で、これから産休や育休を取る人たちが、自分らしく働くためにどのような発想の転換をしていくべきか、次ページからアドバイスをもらいました。

コロナ以降の育休 抑えておきたい3つの発想転換ポイント 発想転換(1) 働き方の可能性が広がったかもしれないと認識する  発想転換(2) 自分の働き方と生産性に「aware(アウェア)」になる   発想転換(3) 育休や職場復帰にもっと「主体性」をプラス