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赤ちゃんを抱いたまま「防災袋」持ち出せますか?

防災グッズは「釣り用ベスト」に入れておく/「揺れたらテーブルの下へ」は正解ではない。自宅で逃げるべき場所は


近い将来に起こるといわれる、南海トラフ地震や首都直下地震。そのほかにも、大雨や台風による広域水害、火山の噴火など、日本にはさまざまな災害リスクが潜んでいます。万一の事態に直面したとき、妊産婦や乳幼児などの災害弱者は、どのように身を守ればよいのでしょうか。日ごろからそろえておきたい防災グッズ、やっておくといい対策、避難の基礎知識などについて、危機管理教育研究所・国崎信江さんに聞きました。

【年齢別記事 妊娠・育休中のママ・パパ向け】
(1) 妊産婦や乳児は災害弱者 平時の備えと身の守り方 ←今回はココ
(2) 妊娠中の不必要なダイエット 赤ちゃんの健康に悪影響

防災グッズの準備は釣り用ベストの活用がおすすめ

 過去に発生した自然災害では、多くの妊産婦や乳幼児が避難を余儀なくされ、困難な状況に置かれてきました。危機管理教育研究所の国崎信江さんは、これまでに蓄積された数々の教訓を次なる災害に生かす防災対策を研究、実践しています。「非常用持ち出し袋」ならぬ「防災ベスト」はその一つです。

 「大きめの袋やリュックなどに防災用品を詰めて置いている家庭は多いと思います。しかし、現実にはあまり役に立っていないことが多いのです。実際、以前私が支援活動に入った避難所では、非常用持ち出し袋を持ちこんだ被災者は皆無でした」(国崎さん)

 非常用持ち出し袋が活躍しない理由はいろいろと推測できますが、デザインが暮らしのスペースになじまなかったり、大きくて邪魔だったりして、押し入れの奥などにしまい込んでしまいがちだからではないかと国崎さんは話します。妊産婦の場合、重い荷物を運ぶのは体への負担が大きいですし、重いリュックを背負っておなかが反り返れば、おなかの張りの原因になったり、避難時に物が当たったりする可能性もあります。また、乳児を抱っこしている場合でも、物理的に非常用持ち出し袋を持つことは難しいでしょう。

 国崎さんは、自身の防災ベストも開発していますが、釣り具屋さんなどで販売している、たくさんポケットがついたベストを防災用品として活用することで、妊産婦や乳児を持つ親のこうした課題をクリアできるといいます。

<妊産婦や乳児の親にとっての防災ベストのメリット>

・着用した状態でも両手が空くので、子どもの手を引いたり、抱っこしたりできる
・妊娠中でも体のバランスが崩れにくいため、安全性が高く、荷物の負担が軽い
・体を守る防護服、防寒服を兼ねる
・洋服と同じようにハンガーにかけておけるので邪魔にならず、目立たないうえに持ち出しやすい
・会社などでも場所を取らず、背もたれなどにかけておける
・幼児でも着用できる

 「上に、ある程度大きなきょうだいがいるなら、子どもサイズのベストを用意して、そちらにも必要なものを入れておくといいですね。洋裁が得意な方は、お子さんが喜ぶ柄で手作りしても楽しいと思います」

 妊産婦や乳児の親は、この防災ベストに、どのようなものを入れておけばいいのでしょうか。次のページから詳しく紹介します。

妊娠中や、小さい赤ちゃんがいるときに災害が起きたら…?写真はイメージ
妊娠中や、小さい赤ちゃんがいるときに災害が起きたら…?写真はイメージ

次ページから読める内容

  • 普段から用意しておきたい防災グッズ
  • 避難する? 自宅にいる? それぞれの注意点
  • 地震で物が吹き飛ぶリスクを想定しておく

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DUALとは

国崎信江 危機管理教育研究所代表、危機管理アドバイザー
国崎信江 内閣府「防災スペシャリスト養成企画検討会」、東京都「震災復興検討会議」などの国や自治体の防災関連の委員を務める。被災地での支援活動を発生直後から継続して行っている。主な著書に、「決定版 巨大地震から子どもを守る50の方法」(ブロンズ新社)、「サバイバルブック―大地震発生その時どうする?」(日本経済新聞出版)、「マンション・地震に備えた暮らし方」(つなぐネットコミュニケーションズ)、監修に「クイズでわかる生き残り大作戦! 防災のサバイバル 」(朝日新聞出版)ほか。https://kunizakinobue.com/

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