出産後の生活や仕事のスケジュールについて考えるとき、事前にしっかり準備しておきたいのが「予防接種」です。生後2カ月から始まり、特に0歳で数多く受ける必要がある予防接種について、前回に続き小児科医の早川依里子さんに聞きます。2020年10月から変更点があるなど予防接種事情は年々変化しているため、第1子や第2子などで経験したという人も情報をアップデートして備えましょう。

【年齢別特集 妊娠・育休中のママ・パパ向け】
(1) 予防接種なぜ必要?子を守るため知っておきたいこと
(2) 【動画】出産前の不安はパパのタッチングケアで解消
(3) 変化する予防接種事情 出産前に知識を得て準備を ←今回はココ
(4) コロナ禍で想定外の職場復帰や育休延長 心構えは?
(5) コロナ以降の育休 発想の転換がキーワードに

10月からロタウイルスワクチンが定期接種化

 予防接種の制度は年々変わっています。2020年10月からはこれまで任意接種だったロタウイルスワクチンが定期接種になります。

 まず、「定期」と「任意」とは何でしょうか。

●定期接種 定められた期間内に受ければ無料で接種可能
●任意接種 原則、自己負担で接種(自治体によっては一部や全額助成あり)

 「定期接種」と「任意接種」の2種類に分けられますが、「どちらかが重要という意味ではありません」と小児科医の早川依里子さん(伊奈病院)。

 「そもそも日本の予防接種政策は世界から見ると遅れていましたが、ここ十年ぐらいで、やっとキャッチアップしてきました」。以前は任意接種だった、小児用肺炎球菌とヒブ(2013年4月~)、水痘(2014年10月~)、B型肝炎(2016年10月~)の各ワクチンが定期接種になりました。「ロタウイルスとおたふくかぜが任意接種なのは、日本の大きな課題でしたが、ロタウイルスは2020年10月から定期接種化されることになりました」

 0歳で受けたほうがいい予防接種の種類と回数は増えていて、保活や職場復帰のスケジュールと上手に調整しなければ、「接種漏れ」もあり得ます。できれば育児が始まって忙しくなる前の妊娠中に、子どもの病気の種類やワクチンの名前を頭に入れ(前回参照)、接種スケジュールについても考えておくと安心です。

予防接種 抑えておきたいポイント◆2020年10月からこう変わる ・ロタウイルス 任意→定期接種に・種類の異なるワクチンの接種間隔の変更◆予防接種の二つのメリット<・接種する個人のメリット・社会全体のメリット

次ページから読める内容

  • 2020年8月生まれ以降の赤ちゃんが定期接種の対象に
  • スケジュールの考え方
  • 異なる種類のワクチンの接種間隔が変更に
  • 上の子がいる場合に特に気をつけたいこと
  • 予防接種は誰のため?

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